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レオナルドはなぜフレスコ画を残さなかったか?「万能の天才」の真実に迫る
「万能の天才」として名高いルネサンスの巨人、ダ・ヴィンチ。さまざまな顔をもち、あまりにも神格化されて見えなくなったその実像を、イメージ・クリエーターとしてのレオナルドという新視点から解明。〈目次〉
序章 神格化されたレオナルド
第一章 フレスコ画を描かない画家
一 システィーナ礼拝堂の壁画プロジェクトに参加しなかったレオナルド
二 ヴェロッキオ工房で修業したこと、しなかったこと
三 超えられない先輩ボッティチェッリ
四 〈東方三博士の礼拝〉─先達への挑戦
第二章 新天地ミラノでの活動
一 ミラノ着任の経緯
二 素描リストの意味
三 技師・発明家・建築家としての真価
第三章 宮廷芸術家の立場と活動
一 舞台美術家としてのレオナルド
二 音楽家・楽器制作者としてのレオナルド
三 スフォルツァ騎馬像制作
第四章 最後の晩餐
一 ついに勝ち得た最大の好機
二 ドラマの表現を完成させたレオナルド
三 成功と悲運
第五章 夢想家レオナルド
一 フィレンツェ帰還
二 〈ジョコンダ(モナ・リザ)〉と晩年のレオナルド
三 絵画による世界の完全な視覚化を目指して
参考文献・図版出展一覧
図版目録
あとがき