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自殺(死)について客観的に、ありのままを記した偉大な哲学書を読む!
「すべての人間の一生は、ある精霊が見ている夢。そして、死は、ひとつの目ざめであろう」。欲望や感情など、無限に溢れ出る人間の「意志」が世界を規定し、その意志を実現できない一切の生は苦しみに満ちている、とした偉大な哲学者が、死について深く考察。そこから善人と悪人との差異、生きることの意欲、人生についての本質へと迫る。意思に翻弄される現代人へ、死という永遠の謎を解く鍵をもたらす名著。解説・岡田尊司著訳者プロフィール
●石井 立:1923年―1964年。他の訳書に、『幸福について』(石井正との共訳)『女について』(いずれもショーペンハウエル・著)など。
目次
死によってわたしたちの真の存在は滅ぼされるものではないという説
生の空しさに関する説
この世の悩みに関する説
自殺について
生きようとする意志の肯定と否定とに関する説
第二部
死によってわたしたちの真の存在は滅ぼされるものではないという説によせて
生の空しさに関する説によせる補遺
この世の悩みに関する説によせる補遺
自殺について
生きようとする意志の肯定と否定とに関する説によせる補遺
註
訳者解説
解 説 岡田尊司