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アスリートの科学 身体に秘められた能力

カバーデザイン: 國枝 達也
776円(税込)
在庫切れ
発売日2013年04月25日
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  • ISBN コード : 9784044052140
  • サイズ :文庫判    総ページ数: 240
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 9.5 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

トップアスリートの動きの謎を、運動科学から解き明かす

世界の一流アスリートの動きは、頭のなかにある錯覚を削ぎ落とし、感覚を研ぎ澄ますことから生まれる。ボールを蹴るとき、支持脚ではなく、蹴り足に体重をかける「二軸動作」キックをはじめ、アスリートたちが見せる、驚きのパフォーマンスの事例を挙げながら、科学と感覚の両面から、身体運動の不思議に迫る。正しいからだの基礎知識と、合理的な「からだの動かし方」を、スポーツ・バイオメカニクスの知見から解き明かす!

著訳者プロフィール

●小田 伸午:1954年、愛知県生まれ。関西大学人間健康学部教授。人間・環境学博士。人間の身体運動やスポーツ動作に関する運動制御機構を総合的に研究し、「二軸動作」を提唱。著書『スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと』『一流選手の動きはなぜ美しいのか』など。

目次

プロローグ

第1章 筋力発揮の科学
太い筋肉は筋力が強い
参加する筋線維の数
筋線維タイプ
力とスピードの関係
トレーニング効果の特異性

第2章 運動時のエネルギー供給のしくみ
エネルギー供給の新コンセプト
ATP(アデノシン3リン酸)
無酸素性エネルギー供給システム
有酸素性エネルギー供給システム
乳酸性作業閾値(LT)
なぜ急に血中乳酸濃度が上がるのか
LTとマラソンのタイムの相関
乳酸は、酸素がないから出てくるのではない
すべての運動は有酸素運動である
乳酸が疲労の犯人ではない
運動時のエネルギー代謝再考
研究テーマはスポーツ現場にある

第3章 脳と運動の科学的基礎
力か技か
1対1か、1対複数か
ポピュレーション・コーディング
力発揮と脳
意識と運動

第4章 ヒトの身体の動き
筋肉はどこからどこまで付いているか
筋肉は関節をまたいで付いている
部位を鍛える筋トレ
筋肉を線で書く
肘の屈曲
腕の側方挙上(肩の外転)
膝の伸展
肩の水平位内転と肘の伸展
膝の屈曲
腰を回すとは
安定して立つ
中心軸感覚
2軸感覚
世界の2軸キック
腕は肩から付いているのではない
肩甲帯
クロールも胸鎖関節

第5章 走運動の科学
脚の後方スイング
マック式スプリント・ドリル
ターンオーバー
錯覚
客観から主観へ
後ろに蹴っているか?
個性はあっても基本は1つ
足首で蹴らない
自然の動き(伸張反射)
蹴る日本人、蹴らない世界のトップ
誤った意識
股関節にかかる力の向き
中心軸走法と2軸走法
尻を前に押す
スケーティングを学んだモーリス・グリーン選手
股関節の外旋

第6章 各種スポーツにみる2軸動作
常歩
モーリス・グリーン選手も常歩
幼児の歩きは2軸
なんば歩き
江戸時代の浮世絵にみる動き
片踏み
砲丸投げ──世界と日本の差は力ではない
円盤投げ
ボクシングのパンチ
野球の投げ動作
2軸運動の反対側の腕
清水宏保選手のスケーティング

第7章 2軸動作を目指した学生とのやりとり
2軸ドラマーを目指すF君
2軸の動きとグルーヴ
ターンオーバーとドラム
意識と無意識
練習とはなにか
学ぶかどうかは個人次第
競歩選手、杉本明洋君

エピローグ
あとがき
図版出典一覧

●コラム●
トング
脳と筋はなぜ左右交差してつながっているか
高地で行なわれたメキシコ五輪
客観と主観のずれ
北風と太陽
歩幅を広げて速足で歩く
アシモ
手抜きにみえる2軸投法