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ミレーの生涯

監訳: 井出 洋一郎
1,100円(税込)
発売日2014年04月25日

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  • ISBN コード : 9784044094614
  • サイズ :文庫判    総ページ数: 548
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 19.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

ミレー生誕200周年!貴重な証言や書簡交えた、ミレー伝記の決定版。

「彼の描く農民の中に見出すことができるもの、それは穏やかさであり、力であり、苦悩である」(A・デュマ)。仏ノルマンディの農家に生まれるも、天賦の才を発揮し画家の道を歩んだミレー。寡黙で正義感に溢れる男は、その才能を賞賛されながら、農民の真性を描こうとしたがゆえに酷評と貧困に苦しんだ。公私共に彼を支えた友だからこそ描ける、巨匠の知られざる姿、名画が生まれた背景とその魅力を、貴重な証言と共に描き出す。

著訳者プロフィール

●アルフレッド・サンスィエ:1815年-1877年。パリ生まれ。ルーヴル美術館の管理課長として第二共和政下の美術館行政を担当。政府の反動化で辞したのち内務省に移り、退職まで役人生活を送る。ミレーとは1847年に出会って以来、生涯の友情を築いた。
●井出 洋一郎:1949年高崎市生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。早稲田大学院博士課程満期退学(専攻西洋美術史)。1978‐87年山梨県立美術館学芸員。明星大学、東京純心女子大学教授を経て現在府中市美術館長。著書に『「農民画家」ミレーの真実』(NHK出版新書)『ルネサンスの名画はなぜこんなに面白いのか』(中経の文庫)など。

目次

 まえがき

一   ミレー家の人々
二   故郷グリュシー──少年時代
三   感性を育んだ豊かな環境
四   シェルブールからパリへ──修業時代
五   不遇なパリ時代
六   ルーヴル美術館──巨匠との対話
七   美術学校と仲間たち
八   故郷へ、そしてシェルブール
九   シェルブールとル・アーヴルでの活動
十   再びパリ。官展に出品
十一  初めての成功《箕をふるう人》
十二  バルビゾンへ出発
十三  《種をまく人》、そして祖母と母の死
十四  窮乏生活の中での制作
十五  グレヴィルへの旅
十六  一八五五年の万国博覧会へ出品
十七  試練と貧窮の生活が続く
十八  《落穂拾い》、賞讃と誤解の狭間で
十九  たび重なる苦難に立ち向かう
二十  珠玉の名画《晩鐘》
二十一 一八六〇年代、充実した時代
二十二 再び攻撃と非難の渦の中で
二十三 ミレーの挑戦──一八六三年の官展
二十四 古典文学と詩への傾倒
二十五 装飾画の依頼
二十六 テオドール・ルソーとの友情
二十七 美術愛好家ガヴェとの友情
二十八 妹の死、妻の病気
二十九 一八六七年万国博覧会での成功
三十  レジオン・ドヌール勲章の受章
三十一 晩年のミレー評
三十二 普仏戦争下のミレー
三十三 評論家シルヴェストルの手紙
三十四 最晩年の制作活動
三十五 高まる評価
三十六 一八七五年、ミレーの死

 参考資料
 芸術に関する覚え書き
 あとがき
 文庫版へのあとがき
 年表
 図版一覧