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暗殺の6年前、オズワルドは厚木基地に派遣され、謎の行動をとっていた!
二十年にわたって、私はケネディ暗殺に日本が関与していた可能性を集中的に調査してきた。そして、リー・ハーベイ・オズワルドをはじめとする、この二十世紀最悪の犯罪の登場人物たちに、日本人および日本の組織が密接に関わっている痕跡があると確信したのだった。これまでその痕跡を追って日本やニューオーリンズやダラスで取材してきた。その目的は、誰がケネディを殺したのかという謎を解くことではなく、そこに登場する謎の日本人たちが何者で、どんな役割を演じていたのかに目を向けることだった。その痕跡ははるか遠く、日本の厚木にまで続いていた。冷戦の緊張がピークに達していた時代のアジアにあって最高機密を扱う厚木海軍基地で、オズワルドはレーダー操作担当の若き海兵隊員だった。それゆえ厚木海軍基地が本書の出発点となる。(「はじめに」より)著訳者プロフィール
●田中 敦:1951年生まれ。名古屋大学大学院工学研究科修了。動力炉・核燃料開発事業団、富士通株式会社、情報処理振興事業協会を経て翻訳業。ITものを中心にノンフィクションを手がける。訳書に『ソーシャル無法地帯』(イースト・プレス)、『ヒッグス粒子を追え』(楓書店)など。
目次
第2章 反共主義者と基地の男たち
第3章 オズワルドは洗脳されていたのか?
第4章 日本の「巨悪三人組」とニューオーリンズとの関係
第5章 日本の地下資金
第6章 ガイ・バニスターとキャンプストリート五四四番地
第7章 ダラスの奇妙な会合
第8章 日本人登場
第9章 事件を風化させないために