足利直義 兄尊氏との対立と理想国家構想

足利直義 兄尊氏との対立と理想国家構想

近年にわかに脚光を浴びる、室町幕府の基礎を創ったキーマンを追う!
著者: 森 茂暁
定価: 1,836円(税込み)
発売日:2015年02月23日
〈目次〉
はじめに
序章
足利直義のプロフィール/直義怨霊の鎮魂/追憶のなかの直義/直義の実像を求めて
第一章 直義登場
一 足利一門のなかの直義の位置
鎌倉期の足利氏/一門内の尊氏・直義兄弟/尊氏の討幕志向/「大行は細謹を顧みず」/元弘の乱の君自指揮
二 建武政権と足利直義
直義の関東下向/鎌倉将軍府執権/中先代の乱とその余波
第二章 二頭政治の時代
一 武家政権の樹立
後醍醐との決別/箱根山での「政務」譲渡/「政務式目」の制定/二頭政治開始以前の発給文書/建武五年の兄弟同時昇任
二 二頭政治の構造と実態
二頭政治の開始とその背景/二頭政治の段階区分/文書の発給にみる二頭政治
三 直義の「鎌倉」的要素
直義下知状の系譜/弓場始/引付・評定の制度
四 直義の勢威と限界
直義にとっての康永年間/勅裁の施行─武家施行状─/皇統観と対南朝意識/守護職補任権の欠如
第三章 観応の擾乱
一 直義の野望
擾乱の背景/擾乱の構想/仁和寺六本杉の恠異
二 如意王と義詮
如意王の誕生─直義野望の胚胎─/直義・師直間の抗争とその内実/足利義詮の登場/直義の反撃と如意王の早世
三 直義の落日
直義の復帰と没落/花押の変遷と逆戻り/足利直冬の問題/今川了俊の回想
第四章 鎮魂と供養
一 直義への贈位と神格化
贈位/神格化
二 直義の供養仏事と「新大倉宮」
供養仏事/新大倉宮
第五章 直義の精神世界
一 政治家としての内省
執政直義の深井苦悩/直義の処世訓
二 顕密仏教との関わり
政治基盤としての仏教思想/安国寺・利生塔の設置/武家五壇法の開始/祈祷修法への対応
三 三宝院賢俊との関わり
同一日付の賢俊あて尊氏・直義書状/賢俊への尊氏・直義の対応
四 和歌にみる直義
勅撰和歌集への入集状況/風雅和歌集/新千載和歌集/新拾遺和歌集/新後拾遺和歌集/新続古今和歌集
第六章 『夢中問答』
一 足利直義と禅宗
尊氏・直義兄弟の禅風の相違/直義と妙吉との出会い/直義と妙吉との関係/中国への関心
二 『夢中問答』
成立時期をめぐって/直義発給文書による検証/直義と疎石との対峙/疎石と密教
第七章 神護寺の足利直義像
一 新説の登場
『源頼朝像─沈黙の肖像画』/『国宝神護寺三像とは何か』/米倉説と黒田説との相違
二 足利直義の願文
康永余年の直義願文/願文の祈願内容
三 足利義詮像の追加安置
二段階論/『園太暦』の傍証記事
終章
政治と宗教の巨人/『太平記』のなかの直義/「鎌倉」的時代の終焉
主要参考文献
図版所蔵・出典一覧
あとがき
  • ISBN コード : 9784047035546
  • サイズ : 四六判 総ページ数: 232ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 127 × 190 × 14.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります
●森 茂暁:1949年、長崎県生まれ。九州大学大学院博士課程中退。現在、福岡大学教授。文学博士(1985年九州大学)。日本中世史専攻。著書は、『室町幕府崩壊』(角川選書)、『太平記の群像』『闇の歴史、後南朝』(角川ソフィア文庫)のほか、『建武政権』(講談社)、『増補改訂 南北朝期公武関係史の研究』(思文閣出版)、『皇子たちの南北朝』(中央公論新社)、『佐々木導誉』(吉川弘文館)、『鎌倉時代の朝幕関係』(思文閣出版)など多数。
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