異界と日本人

異界と日本人

836円(税込)
発売日2015年07月25日

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  • ISBN コード : 9784044083373
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 210ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 8.5 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

妖怪研究の第一人者がおくる画期的異界論!

古来、私たちは未知のものへの恐れを、物語に託し、語り伝えてきた。日常の向こう側に広がる「異界」では、陰陽師・安倍晴明が悪霊たちと戦い、狐は美女に姿を変え、時間の流れさえ歪む。源義経の「虎の巻」、大江山の鬼退治伝説、浦嶋太郎の龍宮伝説、俵藤太伝説、七夕伝説……。いまも語り継がれる絵巻に描かれた異界物語を読み解きながら、日本人の隠された精神性に迫る。妖怪研究の第一人者による「異界論」の決定版。

著訳者プロフィール

●小松 和彦:1947年、東京都生まれ。埼玉大学教養学部教養学科卒業、東京都立大学大学院社会科学研究科(社会人類学)博士課程修了。国際日本文化研究センター所長。専攻は文化人類学・民俗学。著書に『いざなぎ流の研究』『妖怪文化入門』、編著に『妖怪学の基礎知識』など多数。

目次

異界論のすすめ
序章 異界をめぐる想像力
第一章 反魂の秘術──『長谷雄草紙絵巻』
第二章 源頼光と酒呑童子──『大江山絵詞』
第三章 妖狐の陰謀──『玉藻前草紙絵巻』
第四章 龍宮からの贈り物──『俵藤太絵巻』
第五章 龍宮の逆説──『浦嶋明神縁起絵巻』
第六章 天界への通路──『天稚彦草子絵巻』
第七章 義経の「虎の巻」──『御曹子島渡』
第八章 天狗と護法童子──『是害房絵詞』
第九章 狐の「浄土」と異類婚姻──『狐草紙絵巻』
第十章 百鬼夜行のパレード──『付喪神絵巻』
第十一章 幽霊の近世──『死霊解脱物語聞書』
終章 異界観の変容と妖怪文化の娯楽化
あとがき
文庫版あとがき
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