平戸市はなぜ、ふるさと納税で日本一になれたのか?

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平戸市はなぜ、ふるさと納税で日本一になれたのか?

1,100円(税込)
発売日2015年10月02日
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  • ISBN コード : 9784040679228
  • サイズ : 四六判 総ページ数: 204ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 127 × 188 × 13.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

「ふるさと納税」でまちが甦った!

2007年から始まったふるさと納税制度。2011年の東日本大震災から急激に寄附額が増え、現在は多くの市町村が、地域の産物を寄附の返礼品にして、全国からの寄附を集めている。
2014年度は、平戸市がふるさと納税の寄付額で日本一になった。過疎の町になぜ、14億円もの寄附が集まったのかを、「10の逆転の発想」として紹介。平戸市では、農・漁業が活性化し、市民の意識も高まり、よい循環が生まれ、若者もUターンしてきている。その舞台裏を丁寧に解説。
地方創生の一歩を踏み出した平戸モデルは、過疎の町の救世主になれるのか?

著訳者プロフィール

■黒田 成彦
1960年8月、平戸市生月町に生まれる。私立青雲高校(長崎県時津町)、私立麗澤大学(千葉県柏市)英文科卒業。1983年、参議院議員・下条進一郎氏(元厚生大臣、故人)の秘書勤務後、1985年、衆議院議員・金子原二郎氏(前長崎県知事、現参議院議員)の秘書。2002年2月、長崎県議会議員補欠選挙にて初当選、翌年4月、同県議会議員選挙で再選。2007年4月、合併後の平戸市選挙区から3期目の県議に当選。2009年10月、平戸市長選挙に立候補し、当選。合併後二代目の市長に就任。2013年10月、無投票再選し、現在に至る。

目次

第1章  はじめに〜平戸市の地勢と歴史
長崎県の北西部に位置し、九州本土と離島を含む
周囲を海に囲まれ、外国との交易の玄関口として栄える
現代にまで伝えられるキリシタン文化
戦後の発展と緩やかな人口減少
平戸大橋と生月大橋の開通という「黒船」
2005年、1市2町1村による市町村合併
人口減少が止まらない
小規模で零細、少ない耕地面積と高齢化の農業
岐路に立つ基幹産業の農林水産業と観光業

第2章  ふるさと納税で活路を見いだせるのか?
毎年、寄附額は100万円程度で低迷
海産物は、少量多品種で季節限定
肉牛は、他県へ仔牛で出荷
農産物も多種多様だがブランド化には程遠かった
物産情報発信は市のサイトのみという戦略の欠如

第3章  逆転の発想「10の戦略」
なぜ平戸市は「ふるさと納税」に真剣になったのか?
物産拠点となる「平戸瀬戸市場」の開設
少量多品目をセットにし、変化に富んだ地域ブランドへ
既存カタログの活用からリニューアルへ
ポイント制度の導入で、寄附者との「絆」効果
パッケージ化によるギフト戦略
商品の「物語」化
めったに買えない希少性の高い高級商品も購入可能に
頒布方式でリピーター確保
生き残った事業者が代表選手に

第4章  生産サイクルが回るようになった
柑橘の搾りカスを養殖ブリのエサに
魚介のカスを柑橘畑の肥料に
返礼品の供給団体との連携
思いがけない商品開発と経済効果
一歩先を睨んだ企業向け対応
運送会社との連携

第5章  宣伝とメディア対策
専門サイトと連携
SNSの積極利用
地域間競争の中でのカタログの充実
テレビや映画での露出効果
広がる「平戸」の名前

第6章  地方創生に向けた戦略としての活用
ふるさと納税寄附金の限られた使い方
1. 輝く人づくりプロジェクト
2. 宝を磨き活かすプロジェクト
3. ずっと住みたいまち創出プロジェクト
「アンテナショップ」「アンテナ居酒屋」などの首都圏戦略
ふるさと納税九州サミットの開催
「寄附をしてみたくなる」から「行ってみたくなる」「住んでみたくなる」まで

第7章  おわりに〜「日本一」になって平戸市はどう変わったか?
生産者(供給者)の意欲が倍増
市民の意識改革
メディアの注目度
今後の展望
(1)もっと魅力ある観光地へ
(2) 増えつつある若者の活躍に期待
人口減少社会における「ふるさと納税の捉え方」
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