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海に向かう足あと

著者: 朽木 祥
画: 牧野 千穂
1,540円(税込)
在庫切れ
発売日2017年02月02日
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  • ISBN コード : 9784041041956
  • サイズ :四六判    総ページ数: 248
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 188 × 17.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

「未来」は、永遠ではない……。心に迫る、切ないディストピア小説!

村雲達6人のクルーメンバーは、そう裕福でない日々の中で捻出した費用で、念願の新艇を手に入れる。早速、三日月島をスタートに開催される外洋ヨットレースへの参加を揚々と決める。小笠原諸島近くのその島には申し分ないサービスを提供するホテルがあり、ヨット乗りには夢のような島だった。盛り上がる「大きな少年」たちを、時に辛辣な言葉をかけながらも温かく見守る家族や恋人たち。唯一の懸念は、きな臭い世情不安だけだった。メンバーの一人である諸橋は物理学を専門とし、政府のあるプロジェクトに加わっていたのだ。独身を通してきた村雲は、お礼セーリングに美しい女性輝喜を互いの愛犬二匹とともに連れてきた。若くてフリーターの洋平はシングルマザーとの交際を真剣に考え、ベテランの相原は自分の体力と人生の限界を感じていて、メンバーそれぞれがそれぞれの思いとともにレースに向かおうとしていた。準備のために三日月島に先入りしていたメンバー、しかし合流するはずの諸橋や家族たちが当日になっても到着しない。本人たちの携帯も通じない。やがて一切の通信も凍ってしまい……。世界で何が起きているのか? ――切ない、心に迫る、ディストピア小説。

著訳者プロフィール

●朽木 祥:広島市生まれ。被爆二世。『かはたれ』(福音館書店)で児童文芸新人賞、日本児童文学者協会新人賞他を受賞してデビュー後、『風の靴』(講談社)で産経児童出版文化賞大賞、『光のうつしえ』(講談社)で小学館児童出版文化賞など数々の賞に輝く。また海外でも高い評価を得て、14年にはミュンヘン国際青年図書館のホワイトレイブンス(国際推薦図書目録)に異例の二点収録。作品はファンタジーからYAまで多岐にわたる。本書は著者初の一般向け小説。

目次

プロローグ 

1 月天号のころ       
2 白い貴婦人、現る    
3  三日月の島   
4 風に気づくとき   
ブレンダン・コーから村雲佑へのメール

1 それぞれの風
2 ソラとリク
3 お礼セーリング
4 不穏な風
メイヤー副支配人から神谷宗吉へのメール

1 支配人とシェフ
2 回航前      
3 壮行会
4 星と釣りの海
村雲から輝喜へのメール 
四      
1 楽園
2 もう一つの青い空   
3 やってこない人々
4 岸辺
5 前夜
エピローグ