武器輸出と日本企業

武器輸出と日本企業

880円(税込)
発売日2016年07月10日

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  • ISBN コード : 9784040820866
  • サイズ : 新書判 総ページ数: 224ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 108 × 173 × 9.9 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

前のめりな防衛省、とまどう企業…「新三原則」後の知られざる現状

森達也氏(映画監督・作家・明治大学特任教授)推薦

「読み終えて言葉を失う。

人類はなぜ戦争を止められないのか。
その大きな理由の一つがここにある。
そしてこの理由は、今の日本がどの方向に
進もうと知るかを明確に示している。

勇気ある一冊だ。」

著訳者プロフィール

●望月 衣塑子:1975年、東京都生まれ。東京新聞社会部記者。慶応義塾大学法学部卒業後、東京新聞に入社。千葉、横浜、埼玉の各県警、東京地検特捜部などで事件を中心に取材する。2004年、日本歯科医師連盟のヤミ献金疑惑の一連の報道をスクープし、自民党と医療業界の利権構造の闇を暴く。また09年には足利事件の再審開始決定をスクープする。東京地裁・高裁での裁判担当、経済部記者などを経て、現在は社会部遊軍記者。防衛省の武器輸出政策、軍学共同などをメインに取材している。二児の母。趣味は子どもと遊ぶこと。

目次

はじめに 

第1章 悲願の解禁

晴れやかなお披露目
さっそく動き始める防衛装備庁
220社30万部品が集結した「平成のゼロ戦」
「心神」初飛行が成功
フランスの武器見本市に日本の企業が初参加
解禁前から動いていた富士通
買収された「日系企業」は制約を受けない

第2章 さまよう企業人たち

防衛産業は「儲かる」のか
企業人たちの迷い
三菱重工が下請け750社に課す厳しい独自規格
進まない武器のファミリー化
海外が熱視線を注ぐ日本の電子技術
「そもそもどういう国になりたいのですか?」
防衛省が検討する手厚い支援策

第3章 潜水艦受注脱落の衝撃

機密の塊を外国へ
世界で急増する潜水艦の輸出
必死さを見せる三菱重工
オーストラリアと中国の急接近
止まない不安の声
武器輸出反対ネットワーク設立
4・26ショック
不安は解消していない

第4章 武器輸出三原則をめぐる攻防

朝鮮戦争でいきなりの例外規定
糸川英夫氏のロケット輸出、そして三原則成立へ
「堀田ハガネ」事件と見直し論
最後の晩餐、そして大再編へ
民主党政権での大幅な見直し
新三原則が内包する危険性
高い日本の武器
世界をめぐる武器
日本が目指すアメリカ式の軍産複合体
アメリカで起こった国防研究者への弾劾運動

第5章 「最高学府」の苦悩

東京大学の大転換、軍事研究を容認
アメリカ軍からの資金援助
グーグルが買収した東大元研究員のベンチャー
日の当たらなかったロボット研究
東大チームもロボコン決勝へ
アメリカ国防総省からの熱視線
東大サークル、アメリカ海軍がスポンサーの大会に参加
「戦争をするなら勝つために」
東大へ軍事関係者が視察

第6章 デュアルユースの罠

研究代表は日本国籍―防衛省の新たな資金制度
マッハ5の極超音速エンジン技術
海洋研究開発機構も応募
応募大学で広がる波紋
反旗をひるがえした大学も
防衛装備庁の本音
戦時下の科学者の責任
国立アカデミーの宣言
突然の私見披露
全国で集まった9000人の反対署名
防波堤は科学者個人の倫理観のみ

第7章 進む無人機の開発

一人のパキスタン人少女との出会い
「3D仕事」と高齢化対策に無人機
日本で初の「ドローン」国際展示会
アメリカ企業の日本への売り込みが加速
ホテルニューオータニで無人機のシンポジウム
使用はまだ先……防衛省の無人機
防衛官僚のイスラエル企業への接近
まきこまれる民間人
「ゾンビモード」で任務をこなす
日本はどこに向かっていくのか

あとがき
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