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ひどいけがをして我が家にやってきた小さな黒猫。 涙のフォトエッセイ。
その黒猫は一人ぼっちで喫茶店の駐車場にぽつんと蹲っていたところを友人に保護された。薬品でもかけられたのか、ライターで火でもつけられたのか。胸からしっぽにかけて毛がほとんど残っていず、背中一面焼けただれたようになっていた。しかもこちらを見つめる黒くて大きな瞳は見えていないよう。友人から引き取り、我が家にやってきた「みつき=美しい月」という名前の黒猫。おとうさんの膝が大好きで、寝るときはぴったり寄り添って朝まで離れない。人からひどい仕打ちを受けたかもしれないのに、それでもこの子は私たちを信じてくれている。これからはずっと一緒だよ。もう何も心配いらないからね。でも、みつきは重い病気を抱えていた……。
最後まで精一杯生きた小さな黒猫の半年間を見守った、涙のフォトエッセイ。
著訳者プロフィール
目次
2月17日 闘病の迷い 3月29日 意外な好物
4月11日 あまえんぼ 6月4日 急変
6月28日 最期の日 7月1日 優しさのリレー