娼婦たちは見た イラク、ネパール、中国、韓国

娼婦たちは見た イラク、ネパール、中国、韓国

968円(税込)
発売日2019年01月09日

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  • ISBN コード : 9784040822891
  • サイズ : 新書判 総ページ数: 344ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 108 × 173 × 15.4 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

世界の姿は、最古の職業・ 娼婦たちが知っている。現場ルポの決定版!!

世界は戦争とテロと、ポルノだ。

国家、軍隊、階級、習俗、貧困。
人を縛るものが溢れる世で生き続ける娼婦たち。
イラク戦争下で生きるガジャル、韓国米軍基地村で暮らす洋公主、ネパールの売春カースト村の少女に、中国の戸籍なき女・黒孩子など。
極限状況で暮らす彼女たちの眼から、この世界はどのように見えているのか? 
底から見た世界の実態とは? 
15年以上に及び、日本をはじめ、世界各地の夜の街と女たちを取材してきた著者による、現場ルポの決定版!!

世界の姿は、最古の職業・娼婦たちが知っている。
●イラク戦争下で生きる娼婦
●ガジャル、イラク宮殿にいたロマ
●デウキ、寺に捧げられ娼婦となったネパールの少女たち
●売春カースト・バディ村の少女
●ヒジュラ、第3の性の娼婦
●中国の戸籍なき女、黒孩子 
●韓国米軍基地の娼婦、洋公主

※本書は2016年7月に小社より刊行した『娼婦たちから見た戦場』を改題の上、加筆修正し、再構成をしたものです。

著訳者プロフィール

●八木澤 高明:1972年神奈川県横浜市生まれ。写真週刊誌フライデー専属カメラマンを経て、2004年よりフリーランス。01年から12年まで取材した「マオキッズ 毛沢東のこどもたちを巡る旅」が第19回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。15年以上にわたり、日本各地の夜の街と女たち。世界の戦場で生きる娼婦たちを取材してきた。著書に『娼婦たちから見た日本 黄金町、渡鹿野島、沖縄、秋葉原、タイ、チリ』(角川文庫)、『ストリップの帝王』(KADOKAWA)などがある。

目次

まえがき――戦争、圧政、貧困。そこにも娼婦たちはいた
→米軍によって変貌した売春の形。基地、戦争、圧政、貧困。極限状況にある社会において、共通していたもの。それは、世界最古の職業とされる娼婦たちの存在だった。彼女たちから、世界を見る。

第一景 戦争とテロとポルノ――イラク
→イラク戦争でバグダッドが陥落し、そしてテロが渦巻いたイラク。米軍相手の娼婦から、フセイン政権下では宮廷にいたロマ・ガジャルに、身体を売る将来が待つ貧困地区の少女たちまで。

第二景 神と売春カースト――ネパール
→マオイストを取材し続けた著者だから見えた、農村の光景。クマリという処女神信仰がある一方、寺に捧げられ、共同体の娼婦となる少女もいるネパール。そして、売春カースト・バディも存在する国。第三の性のヒジュラも含め、内戦と習俗の風圧のもとでも生き抜く娼婦たちを追った。

第三景 纏足と共産党王朝――中国
→売血によってエイズ村となった農村。未だ、纏足の老女が住まう農村。そして、都市で身体を売る戸籍なき少女・黒孩子。共産党王朝のもとで従属的な扱いを受けつつも、たくましく生きる女たち。

第四景 慰安婦と米軍基地村――韓国
→日本と韓国の売春は、アメリカとは切ってもきれない。米軍基地あるところ、娼婦あり。韓国では、洋公主と呼ばれる、米軍兵士と結婚した女たち。基地と売春を追う。

あとがき――戦場は異国ではなく、足下にある
→マイナンバー制度によって、より地下化する売春。かつて見たアメリカに住む日本人娼婦も、地下化した売春であった。社会制度、そして色街も消えてアメリカ化していく中、日本の将来を考察する。

新書版あとがき
主要参考文献一覧
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