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法然 十五歳の闇 上

著者: 梅原 猛
692円(税込)
在庫切れ
発売日2006年09月22日
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  • ISBN コード : 9784041815069
  • サイズ :文庫判    総ページ数: 272
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 10.5 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

惨殺された母への追慕が、法然に「女人往生」を重視した浄土宗を開かせた!

鎌倉初期、新たな宗教を打ち立てた法然。その出家の契機となったという父の殺害事件。その真相に梅原猛が迫る。法然の生誕地を訪ねて見えてきた養父母と、本当の父母の足跡。そして當麻寺奥院で出会った、法然の実母殺害の悲しい事実、実父への思い。いままで隠されていた生身の法然が顕然と浮かび上がってきた――。綿密なフィールドワークによって新たな真実を導き出す、梅原猛による初めての法然論。

目次

序 章 法然上人の御影を読む
一 法然の福相、親鸞・一遍の異相
二 法然の御影とその伝承

第一章 「法然伝」に真実を探る
一 その方法論・法然の人間に迫る
二 『勅修御伝』に見る幼少年時代の法然
三 「法然少年記」再考
四 法然の皇胤説を疑う
五 時国「押領使」の真偽
六 時国殺害事件の謎
七 勢観房源智の『醍醐本』
八 「十五歳登山説」の解釈
九 叡山における法然の師

第二章 法然の故郷へ
一 「誕生寺縁起」
二 漆間氏の出自
三 観覚得業のこと
四 「さんぶ太郎」と菅家党

第三章 法然少年の闇
一 「十五歳登山説」再考
二 「法然房源空」の意味するもの
三 父・時国殺害の時
四 法然の「悪」

第四章 母・秦氏のこと
一 當麻寺奥院、母の絵姿
二 「張り子の御影」にまつわる母と子の物語
三 法然十五歳「都原」での母との別れ
四 『知恩伝』に見られる母との再会
五 父と母の鎮魂の儀式「二十五菩薩練供養」
六 法然の思想の根底にある母の影

第五章 黒谷籠居
一 天台仏教の習学
二 法然の知性の特徴
三 法然の空海批判

第六章 叡空との論争
一 「源信──叡空」仏教の超克
二 法然の「戒体」
三 「念仏」をめぐる論争