表紙巻頭総力特集　大倉忠義×成田凌『窮鼠はチーズの夢を見る』以下特集のリードを一部公開します!


国が傾こうとしているときに死にたくならないのに、自分か死にたくなるからラブストーリーが作られる。 人間として一番身近だからこそ、一番苦悩するテー マを最たるものとして魅せられると思います。10年後に観ても色褪せない、大きな意味での恋愛映画に なっていると思います!
これは『窮鼠はチーズの夢を見る』のプレスリ リースに記されている監督・行定勲監督の本作に 関する圧倒的自信の弁。優れた表現は期せし 時代の核心を突いてしまうものだが、大倉忠義と成田凌の激しい性愛シーンを含む、濃密な恋愛体験を描く本作は2020年の最大の収穫になりそうな 恋愛映画の最新到達点的な傑作だ。(中略) 内容が内容なので大倉忠義出演が叶わなかった際は成田凌が恭一を演じるB案もありきでダメ元で大倉忠義に出演を依頼すると脚本を読んだ本人から是非恭一役をやりたいという返事が !「彼の 人柄、雰囲気、クールに見えて笑顔がファニーという “わからなさ”が恭一に重なる」と見込んだ行定監督の理想の座組みでクランクインを迎えた。その“成 果”に関しては以下の大倉忠義×成田凌のロング 対談を読んでもらいたいが、驚くのは当代一の演 技派になった成田凌と全く互角に亘り合う大倉忠義 の役者としての度量の大きさだ。初めて今ヶ瀬と心を通い合わせたセックスをした翌朝、素っ裸で朝食作りに励む恭一と、同じく素っ裸で幸せを内側で爆発 させている皮肉屋の今ヶ瀬。なにこれ!? 宮本武蔵と佐々木小次郎の精神戦のBL版なの? という見たことのない「恋愛の至福の瞬間」の表現。そしてまた2時間30分の上映時間にはそれと対になる 「恋愛の底の底」も同じ熱量で描かれるという......。 というわけで控えめに言って最強な本作の魅力を以下の二人の言葉からいち早く体感してください !

その他、北村匠海×山本舞香『とんかつDJアゲ太郎』、神山健治×荒牧伸志『攻殻機動隊 SAC_2045』と今号はディープな対談満載!