この城攻め、なにかおかしい――。緊迫の城攻めエンタテインメント！

「この城攻め、何かおかしい――」急な陣触れと、無理難題の主命、そして敵方には貴族出の女城主。矢玉飛び交う戦場で運と欲に翻弄される人びとは、生き残りと恩賞をかけ、不可解かつ厄介な戦いに挑むが……。

●岩井　三四二：1958年岐阜県生まれ。小説現代新人賞、歴史群像大賞を受賞後、2003年に『月ノ浦惣庄公事置書（つきのうらそうしょうくじのおきがき）』で松本清張賞を受賞し、作家生活に入る。同年『村を助くは誰ぞ』で歴史文学賞を、08年には『清佑、ただいま在庄』で中山義秀文学賞を受賞。