今を生きる者たちへの、勇気とヒント

「死を見つめることで、人は強くなり、優しくなり、そして大きくなる」――人の「終末」に深くかかわってきた、国内ホスピス医の草分けである著者による珠玉のエッセイ。「これからの生き方」のヒントが見つかる本。

●柏木　哲夫：1965年、大阪大学医学部卒業。同大学精神神経科に3年間勤務した後、米ワシントン大学に留学、アメリカ精神医学の研修を積む。72年に帰国してからは、淀川キリスト教病院に精神神経科開設、84年にホスピス開設。副院長、ホスピス長を経て、93年、大阪大学人間科学部教授就任(人間行動学講座)、淀川キリスト教病院名誉ホスピス長。大阪大学定年退官後、2004年4月より金城学院大学学長、日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団理事長。94年に日米医学功労賞、98年に朝日社会福祉賞、04年に保健文化賞受賞。