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したたかな魚たち

著者: 松浦啓一
880円(税込)
在庫切れ
発売日2017年03月10日
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  • ISBN コード : 9784040820545
  • サイズ :新書判    総ページ数: 256
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 108 × 173 × 11.3 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

大人になれるのは1%未満! 生きるためならなんでもありのギョーテン生活

60度傾いて泳ぐ、目が頭の上を移動、子育ては口の中で……これ、すべて本当にいる魚の話。行動の理由はただ一つ、生き残って子孫を残すため! 必死でけなげ、でもどこかユーモラスな生き残り作戦を紹介します。

著訳者プロフィール

●松浦啓一:1948年東京都生まれ。国立科学博物館名誉研究員。東京水産大学(当時)卒業後、北海道大学大学院水産学研究科博士課程修了。博士(水産学)。その後、国立科学博物館へ。在職中、同博物館動物研究部部長、東京大学大学院理学系研究科教授、日本魚類学会長などを歴任。現在、地球規模生物多様性情報機構の理事などを務める。魚類の分類、系統、動物地理、生態、データベースが専門。世界中の海でフィールドワークも積極的に行う。

目次

第1章  想像をはるかに超える魚たちの多様性
そもそも魚とは?
続々と見つかっている魚の新種
 ミステリーサークルを作るフグを発見!
変化に富む魚の形
 富士山くらい大きな人?/泳ぎの下手な「箱入り」魚/リュウグウノツカイは人魚伝説
 のモデル?/奇妙なマンボウ/目が頭の上を移動!/T字頭のサメ

第2章  魚は陸から離れられない
地球上のどこに魚はいるのか
極限環境にすむたくましい魚
 泥干潟の上をはいまわる/氷の海にすむ魚/深海にすむ魚
おどろきの居候生活
 命を失うこともあるガードマン/イソギンチャクはマイホームであり保育園

第3章  そのけなげさが愛しい魚の暮らし
移動あれこれ
 魚は時速10kmで泳げるのか/浮力の調節/空飛ぶ魚/ロック・クライミングの名人/
 無賃乗車/魚は止まると死んでしまう?/体が温かい魚/逆さまになったり、逆立ちしたり
 /60度傾いて泳ぐ魚
あれもこれも丸のみで食べる
 口は強力なバキューム装置/頭蓋骨の上を滑る顎/恐ろしい口裂け魚/のどの奥に歯
 がある!/次々生えるベルトコンベアのようなサメの歯
必死さがにじむ狩り
 獲物は鼻で探す/優れもののヒゲ/「足」で味わう/顔にある電気センサーでエサを感 
 知!/群れで襲う魚/尾ビレでひっぱたいてノックアウト/サメは白目をむいて攻撃す
 る/ひたすら待ち伏せ攻撃/マイルアーで魚釣りをする魚/あの手この手でだまし討ち
グルメな魚、ゲテモノ食いの魚
 ひっくり返してウニを襲え!/サンゴ礁はブダイの排泄物におおわれている…/リンゴ
 の皮をむくようにクラゲを食べる/畑でコツコツ自家栽培/棚からボタモチ/おいしい
 の? 鱗を食べる魚/寄生虫を食べる掃除屋さん

第4章  どこかおかしな生き残り戦術
 ヘビになります/身を隠す忍術使い/見事なカモフラージュ/頭隠して尻隠さず/ス
 イッチを入れたように体色を変える/市場のエイに尾がない理由/深海魚の発光作戦

第5章  魚の恋と子育て
 同時にオスになり、メスになるハムレット/レムを作る魚たち/メスのコブはオスのなれの
 果て/3億個の卵を産む!/浜に乗り上げて産卵/口の中で子育て/子宮の中で共食い
 するサメ/オスが子供を産む魚/ペニスを使って交尾

第6章  旅する魚たち
 故郷にもどるサケ/80年の歳月をかけたウナギの産卵場探し/稚魚の大冒険/死への旅
 路

終章  人間と魚の深い関係
 魚が食卓から消える日/サメより犬や蚊の方がこわい?