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デモクラシーは、仁義である

880円(税込)
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発売日2016年08月10日
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  • ISBN コード : 9784040820897
  • サイズ :新書判    総ページ数: 248
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 108 × 173 × 10.9 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

民主主義は基本、出来が悪い!「でも必要なんだ」と言える理由、示します。

○○さん、それは“筋”が通らねえ

民主主義は出来が悪い。だが、別れられない。
そのワケ、はっきりさせましょう。

結局は多数決、選挙結果がすべてだ。 
決定に時間がかかりすぎ、無駄だ。
素人にいったい何がわかる、衆愚政治だ。
世界は不平等、平等なんて絵空事だ。
国策に反対するなら国を出て行くべきだ。etc。
出来の悪い制度に尽きぬ世の批判、そのすべてに答える!!

肩肘張らない言葉で、熱く政治を語る。
注目の政治学者が全精力を注いだ、最も優しく、最も深く、最も納得いく、デモクラシーがこの世にあるワケ。

いったい我々は、デモクラシーで何が出来ていて、何が出来ていないのだろうか?
■決め事の基準は売り上げではない
■「人としていかがなものか?」という「仁」で捉える
■多数決は「暫定的気圧計測」と考える
■「現実」と「道義」両方の基準を使う
■お国に同調しない人を育ててお国を強める
■痩せても枯れても自力で政権交代した意義を認める

著訳者プロフィール

●岡田 憲治:1962年、東京都生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了(政治学博士)。専修大学法学部教授。研究対象は、現代デモクラシー思想、民主政治体制。関心領域は、民主政の基礎条件、日本社会論、アジア・太平洋戦争史、蹴球。著書に『権利としてのデモクラシー』(勁草書房)、『言葉が足りないとサルになる』『静かに「政治」の話を続けよう 』(いずれも亜紀書房)、『働く大人の教養課程』(実務教育出版)、『ええ、政治ですが、それが何か?』(明石書店)、『「踊り場」日本論』(小田嶋隆と共著、晶文社)など。

目次

はじめに――あなたの民主主義批判はおおよそ正しい

第一章 そう考えるのも無理はない――デモクラシーじゃダメだ
【1 合意形成の効率化を――市場は待ってくれないし】 
【2 一般市民には政策判断能力はない――政策エリートに任せよ】
【3 民主主義とは多数決のことだ――デモなど要らぬ一発勝負】
【4 世界は不平等じゃないか?――平等なんて絵空事だ】
【5 民主主義は反日じゃなくねぇ?――民主政と国家意思】

第二章 それでもやはりデモクラシーを少し擁護する
【1 決め事の基準は売り上げでない――政治は経営ではない】
【2 エリートも庶民もみんな「間違える」――そのユルさが秘訣】
【3 選挙がすべてなら議会は要らない――多様な解釈データが必要】
【4 自分は平等に扱われなくても良いと考えますか?】
【5 お国に同調しない人を育ててお国を強める――ひとつの離れ技】

第三章 デモクラシーの処方箋
【1 できていること1――政権交代】
【2 できていること2――「とりまデモっしょ?」の日常化】
【3 隠れた問題1――壮大なる未解決基本問題】
【4 隠れた問題2――格差とビッグ・ワン構造】

第四章 デモクラシーのために習慣を変えてみる
【1 純粋合戦をやめる】
【2 言葉を豊かにするのにかかる費用はケチらない】
【3 空気ではなく言葉に縛られることにする】
【4 我々の政治は「よりまし選択」だと諦める】

おわりに――デモクラシーは、仁義である