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ふたりみち

1,760円(税込)
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発売日2018年03月29日
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  • ISBN コード : 9784041047453
  • サイズ :四六判    総ページ数: 360
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 188 × 20.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

『愛の讃歌』に乗せて唄い上げる感動の人生劇場! 山本幸久、最高傑作。

元ムード歌謡の歌手で、今は函館の小さなスナックのママ野原ゆかりは、本州をめざし津軽海峡をフェリーで渡っていた。ある事情で抱えた借金返済のため、昔のつてを頼ってコンサートツアーと称したドサ回りの旅に出たのである。船内で偶然知り合った同じ名前の森川縁は、12歳なのになぜかゆかりの唄に興味を持ちついて来てしまう。彼女が母親と喧嘩して家出してきたことを知ったゆかりは、親に連絡させ最終目的の東京まで連れて行くことになる。しかし、彼女のコンサートツアーは、行く先々でトラブルが起きことあるごとに中止になってしまう。なかなかステージに立てないゆかりを支える縁。2人は55歳の歳の差を超えていつか、固いきずなで結ばれていく。そしてついに最後の会場、東京に着いたふたり。ゆかりは、ここだけは絶対に唄い上げるつもりだった。そこには、ゆかりの悲しい過去が刻まれていたのだ。
笑って笑って笑って、そして……ラスト一行に号泣! ピアフの『愛の讃歌』に乗せて描かれる、切なくて人生のすばらしさに打たれる、山本幸久の最高傑作!

著訳者プロフィール

●山本 幸久:1966年東京都生まれ。『笑う招き猫』で第16回小説すばる新人賞受賞しデビュー。人情味あふれるあたたかな作風で人気を博す。『はなうた日和』『凸凹デイズ』『ある日、アヒルバス』『誰がために鐘を鳴らす』等著書多数。