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ははのれんあい

著者: 窪 美澄
1,870円(税込)
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発売日2021年01月28日
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  • ISBN コード : 9784041054918
  • サイズ :四六判    総ページ数: 336
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 188 × 21.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

僕の家には、僕の家族には、恥ずかしいことなんて何ひとつない。

長男の智晴(ちはる)を産んだ由紀子は、優しい夫と義理の両親に囲まれ幸せな家庭を築くはずだった。しかし、双子の次男・三男が産まれた辺りから、次第にひずみが生じていく。死別、喧嘩、離婚。壊れかけた家族を救ったのは、幼い頃から母の奮闘と苦労を見守ってきた智晴だった。智晴は一家の大黒柱として、母と弟たちを支えながら懸命に生きていく。直木賞候補作『じっと手を見る』の著者が描く、心温まる感動の家族小説。

ひとつの家族の一代記みたいなものを書きたいと思ったのが最初のきっかけです。それも「普通の家族」ではなく、シングルマザー、離婚家庭など、そのときどきによって有機的に形を変えていく家族を書きたいと思いました。世間から見たら歪なものであっても、それでも「家族」なんだよ、どんな形をしていても「家族」としてどれも間違ってない、ということを伝えたかったです――窪美澄

著訳者プロフィール

●窪 美澄:1965年東京都生まれ。2009年「ミクマリ」で第8回「R‐18文学賞」大賞を受賞。11年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』で第24回山本周五郎賞を受賞、本屋大賞第2位に選ばれた。12年、『晴天の迷いクジラ』で第3回山田風太郎賞を受賞。19年、『トリニティ』で第36回織田作之助賞を受賞。その他の著書に『水やりはいつも深夜だけど』『さよなら、ニルヴァーナ』『やめるときも、すこやかなるときも』『じっと手を見る』『いるいないみらい』『たおやかに輪をえがいて』『私は女になりたい』など。

目次

ははのれんあい

目次

第一部  
第一章 かぞくのはじまり   
第二章 せかいのひろがり   
第三章 ちはる、あにになる  
第四章 かわっていくかぞく  

第二部 
第一章 ちはる、ははになる   
第二章 ちはる、こいをしる  
第三章 あたらしいかぞくのかたち