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フェイスレス

1,512円(税込)
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発売日2017年06月01日
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  • ISBN コード : 9784041055816
  • サイズ :四六判    総ページ数: 280
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 188 × 20.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

世界が枝分かれし、人類滅亡のカウントダウンが始まる。超弩級サスペンス!

設定の見事さとそれを上回る大興奮の展開。物語も才能も凄まじい。──山田宗樹(『百年法』『代体』)

枝分かれした「もう一つの世界」が生み出した恐るべき生体兵器。人類滅亡までのカウントダウンがはじまる。
「もう一人の自分」に出会ったとき、世界は音をたてて崩壊する……一気読み必至の予測不能サスペンス!

 製薬会社の研究員・透は、同じ研究チームの北岡の婚約者・可奈恵に秘かに想いを寄せていた。だが北岡の車で帰宅中にタイヤがバースト。可奈恵と透は一命を取りとめるが、北岡だけが亡くなってしまう。
 それから9年後。アメリカである実験が行われていた。アリの殺虫剤のテストという名目だったが、そのアリは被験者15名をあっという間に噛み殺してしまう。──実はこの世界は、誰にも気づかれないまま二つに枝分かれしていた。しかしネバダ核実験場にある“チューブ”を通じて、アメリカと「もう一つのアメリカ」は秘密裏に交流していたのだ。そしてチューブを通過したアルゼンチンアリが「向こうの世界」で交配し誕生したのが、この恐るべき殺人アリだった。
 一見、何の関係もない2つの出来事。だがそれが1つの線で結ばれたとき──世界を揺るがす陰謀が透を呑み込み、彼の運命は大きく変わっていく。

著訳者プロフィール

●黒井 卓司:1960年高知県生まれ。香川県在住。四国学院大学卒。バイク便ライダー、書店営業員、トラック運転手などを経て、現在タクシー運転手。2003年に第83回オール讀物新人賞、第71回小説現代新人賞を受賞。第18回日本ホラー小説大賞最終候補作を改稿・改題した『さよならが君を二度殺す』で2012年にデビュー。