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自然に拠って「人間の理論」の構築を目指した、”人間研究の書”!
架空の少年「エミール」の誕生から結婚までのおよそ25年間の成長を小説の形式で記す。教育学の古典であり、教育の場面にとどまらない人間学そのものを著した不朽の名作。ルソーが先行する作品群で示した哲学・思想を綜合した、生涯の思索の頂点に立つ作品。ドラマチックでわかりやすい新訳による抜粋と、懇切ていねいな解説で、物語としても通読しながら作品の思想の背景や流れを学び、本文に親しめる入門書。【目次】
はじめに
人と作品
『エミール』
序文
第一編 乳児期(誕生−一歳)
第二編 幼児期(一歳−十二歳)
第三編 少年期(十二歳−十五歳)
第四編 青春期(十五歳−二十歳)
第五編 思春期(二十歳−二十五歳)
コラム1 ヴァンセンヌのイリュミナシオンと人間の本源的善性
コラム2 ルソーの「子捨て事件」
コラム3 モンモランシーのプチ・シャトーで『エミール』を執筆
コラム4 『テレマックの冒険』
コラム5 どこに住むかの問題
参考文献
ルソー著作関連年表
著訳者プロフィール