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強欲の銀行カードローン

880円(税込)
発売日2017年09月08日

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  • ISBN コード : 9784040821863
  • サイズ :新書判    総ページ数: 256
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 108 × 173 × 11.3 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

年収ゼロでも、学生でも! 無制限に貸し付ける銀行にモラルはあるのか

2016年、自己破産者が13年ぶりに増加した。原因の一つとされるのが銀行カードローンだ。消費者金融にある貸出額への規制が銀行にはなく、無謀な貸し付けが横行していた。ヤバすぎる実態を明るみに出す。

著訳者プロフィール

●藤田 知也:朝日新聞経済部記者。大学卒業・大学院修了後、2000年に朝日新聞社入社。盛岡支局をへて、02〜12年「週刊朝日」記者。同年春に朝日新聞経済部へ異動し、16年3月から日銀・金融担当。

目次

はじめに

百花繚乱のカードローン
自己破産が13年ぶりに増加した理由
高利の借金家計をむしばむ

第1章 なぜ自己破産は増加したのか

最高裁の速報値
無収入でも300万貸しつけ
消費者金融と二人三脚の銀行
年収800万円の男性に1500万円貸し付けた有力地銀
国会でも取り上げられる
借りる方だけに問題があるのか?
銀行業界トップが考える「利便性」とは
過剰融資は復活している
2000万円と100万円の借金、利息は同じ

第2章 「利便性」のまやかし

ふくらむ「利便性」への疑問
消費者金融で借りられないなら銀行へ
貸さなければ破産しなくて済んだ
自己破産への第一歩はケガだった
利息だけを払わされた日々
報道各社が注目し始める
独自アンケートで聞いた銀行の本音
「年収3分の1超」は当たり前
審査丸投げでも自称「目利き」
一見客をどう審査するのか
消費者金融も年収3分の1超を貸せる
返せる金ならいくらでも貸してやれ
ねらわれる低所得者、高齢者

第3章 CMたれ流し、ゆる〜い規制

読者からの思わぬ反響
自称「取り立て屋」の告白
国会に呼ばれた日銀副総裁
収入証明書を見ていなかったメガバンク
価格.comのカードローンサイト
なんとも罪深い「おまとめローン」
「銀行だから」とCMたれ流し
利益の半分以上がカードローンの大手行
潔く対応するみずほ
ローン残高、19年ぶりの高水準

第4章 「顧客目線」無視、業界の論理

借金してみて見えたこと
たくさん借りるほど低金利、のワナ
借金の後ろめたさを減らす「工夫」
銀行の審査は本当に優れているのか
審査厳格化はわずか1割?
銀行カードローンを批判する消費者金融
無目的の借金は「短期で小口」が鉄則
危機感のない銀行広報担当
新会長に相次ぐカードローンの質問
実態とかけ離れた「目利き力」

第5章 利益優先のノルマ促進

銀行カードローン、ノルマの実態
ノルマが導くムリな貸しこみ
「バックアップ機能」で勝手に借金させる
信用金庫は実態把握が困難
借金を抱える客に2枚目、3枚目のカードを勧める
借り手の人生が豊かになる融資なのか
空々しい「正論」
元金融官僚の目線
ギャンブル依存の実態
最後まで見えなかった「利便性」
カードローンへの五つの提言

おわりに

巻末付録
 大森泰人氏インタビュー
 銀行カードローンと上手に付き合うには

参考文献