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虚実妖怪百物語 序

880円(税込)
発売日2018年12月22日

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  • ISBN コード : 9784041074312
  • サイズ :文庫判    総ページ数: 448
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 16.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

日本中に、妖怪現る。京極史上最長、1900枚の超大作、第1弾!

シリアの砂漠に現れた男。
旧日本兵らしき軍服に、五芒星が染め付けられた白手袋。
その男は、古今東西の呪術と魔術を極めた魔人・加藤保憲に、よく似ているように見えた――。

妖怪専門誌『怪』の編集長と共に水木プロを訪れたアルバイトの榎木津平太郎は、水木しげる氏の叫びを聞いた。
「妖怪や目に見えないモノが、ニッポンから消えている!」と。
だがその言葉とは逆に、妖怪が次々と姿を現し、日本は大混乱に陥ってゆく。
窮地に立たされた榎木津平太郎、荒俣宏、京極夏彦らの命運は!?
驚異の実名小説、ここに開幕!

<解説:朝宮運河>

著訳者プロフィール

●京極 夏彦:1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、全日本妖怪推進委員会肝煎。94年、『姑獲鳥の夏』でデビューする。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。著書に『幽談』『冥談』『眩談』『鬼談』『ルー=ガルー』『南極(人)』『厭な小説』『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』 『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『遠野物語拾遺retold』 ほか。

目次


壱 大翁、憂慮の程を表明す
貮 鸚鵡石、小童を顕現す
参 狂気と妖気、混濁す
肆 妖怪研究家、黄昏に咆哮す
伍 猟奇、日常に侵食す
陸 御意見番、小童を検分す
漆 怪談作家、幻滅す
捌 妖怪博士、絵巻を前に困惑す
玖 恠異の学徒、狼狽す
拾 妖怪専門誌編集者、紛糾す
解説 朝宮運河