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子ども介護者 ヤングケアラーの現実と社会の壁

990円(税込)
発売日2021年09月10日

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  • ISBN コード : 9784040822846
  • サイズ :新書判    総ページ数: 240
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 108 × 173 × 11.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

クラスに1人以上いる…もう家族だけでは担いきれない

(目次)
第1章 「ヤングケアラー」とは
1.「ケア」とヤングケアラーという言葉が持つ多様さ
2.ヤングケアラーの定義

第2章 見えてきた日本のヤングケアラー
1.大阪府立高校における高校生調査
 ケアをしている高校生はやはりいた/ケアが1日8時間/小学生の時からケア/抱え込む子どもたち
2.高校教員による認識との比較
 教員も把握しているヤングケアラー/奇跡の調査

第3章 私が出会ったヤングケアラーたち
1.高齢化社会を反映する祖父母のケア
 ひとりきりであることの不安、重責/ケア一色/孤独だった。さみしかった。/「息抜き」がわからない/学校では気絶するように寝てしまう/介護が終わっても罪悪感を背負う
2.精神疾患の親のケア
 負担の大きい中学校での「お弁当作り」/愚痴を聞き続けたり、激しく叱責されたり
3.障がいを有するきょうだいのケア

第4章 ヤングケアラーの語りを通してわかること
1.ヤングケアラーの担うケア
 本人も周囲も気づきにくい/手伝いとはこれほどまでに違う
2.ヤングケアラーの価値と2つの理不尽さ

第5章 ヤングケアラーの生まれる社会的背景
1.少子高齢化を俯瞰する
 激増する「ケアを要する人」/障がいを有する人や精神疾患の人も増加
2.社会福祉における家族主義
 ケアは家族がするもの? できるもの?/在宅福祉も家族が前提/増加する虐待/生活の困難さが世代間で連鎖する

終章 ヤングケアラー支援にむけて
1.支援のためにできること
 地域で整えたい5つの支援/孤立の解消/学習支援と食事支援/小休止サービス/伴走者が必要だ
2.学校での理解や配慮、そして支援
3.福祉の専門職による支援 
 ヤングケアラーは資源ではない/「気づく」「つなげる」という役割

著訳者プロフィール

●濱島 淑惠:大阪歯科大学医療保健学部教授。1993年、日本女子大学人間社会学部社会福祉学科卒業、99年、同大大学院人間社会研究科博士課程後期満期退学。2017年、金沢大学で博士(学術)を取得。専門は高齢社会における介護、家族、ワークライフバランスなど。20年にはヤングケアラーたちの集い「ふうせんの会」を有志とともに立ち上げた。2021年度の神戸市こども・若者ケアラー支援アドバイザー、大阪市ヤングケアラーPTメンバーを務めている。主な著書に『家族介護者の生活保障−実態分析と政策的アプローチ』(旬報社)。