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プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション

編著者: 高須 正和
編著者: 高口 康太
著者: 澤田 翔
2,640円(税込)
在庫切れ
発売日2020年07月31日
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  • ISBN コード : 9784041078419
  • サイズ :四六判    総ページ数: 264
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 188 × 21.8 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

「まず、手を動かす」が時代を制した。次にくるメガシティはどこか!?

スーパーシティよりも、まずプロトタイプシティ!
テンセントが未来都市を作る街、新時代都市・深セン。
成功の鍵は“プロトタイプ駆動”にあった。

「まず、手を動かす」が時代を制した。
産業の中心は「非連続的価値創造」にシフトした――。
現代は「プロトタイプ」、頭でっかちに計画を立てるよりも、手を動かして試作品を作る。
まずは手を動かす人や企業が勝利する時代となった。
そして、先進国か新興国かを問わず、プロトタイプ駆動によるイノベーションを次々と生み出す場、
「プロトタイプ・シティ」が誕生し、力を持つことになった。

その代表例が、近年、急速に一般からも注目を集めた中国の都市・深センである。
テンセントが「未来都市」を建設する計画を明らかにしたが、その場こそ、深センだ。
ではなぜ、深センは世界の耳目を集め続けるプロトタイプシティに変われたのか?
また、コロナを経て、シリコンバレー、深センの次にくるメガシティ、準メガシティは一体どこか? その条件は?
そして、日本からプロトタイプシティは生まれるのか?
我々一人ひとりは、プロトタイプシティ時代にどう対応すればいいのか?
深センイノベーションを知り尽くした識者・経営者が集結し、徹底開示する!


【目次】

まえがき (高須正和・高口康太)

第一章 プロトタイプシティの時代  (高須正和)

第二章 中国イノベーションと「安全な公園」 (澤田翔)

第三章 「ハードウェアの聖地」深センの秘密 (藤岡淳一・高口康太)

第四章 次のプロトタイプシティ(伊藤亜聖・山形浩生・高口康太)

第五章 プロトタイプシティ時代の戦い方 (ナオミ・ウー・GOROman・高口康太)

あとがき(高須正和・高口康太)

主要参考文献一覧

著訳者プロフィール

●高須 正和:1974年生まれ。IoT開発ボードの開発・輸入販売を行っている株式会社スイッチサイエンスの事業開発担当。深センをベースに39都市107回のメイカー向けイベントに参加しているほか、深セン、シンガポール、上海等では運営をサポート。ニコ技深センコミュニティの共同発起人として、藤岡淳一と共に日本と世界のメイカームーブメントを繋げる活動をしている。早稲田大学ビジネススクール非常勤講師。著書に『メイカーズのエコシステム』(インプレスR&D、2016年)。訳書に『ハードウェアハッカー』(技術評論社、2018年)。
●高口 康太:1976年生まれ。中国経済、中国企業、在日中国人社会を主な取材対象とするジャーナリストで、デジタル化と監視社会化の進行、ベンチャー企業の台頭など中国の最前線を追う。千葉大学客員准教授、週刊ダイヤモンド特任アナリストを兼務。著書・共著・編著に『幸福な監視国家・中国』(NHK出版新書、2019年)、『中国14億人の社会実装』(東京大学社会科学研究所 現代中国拠点、2019年)、『中国S級B級論』(さくら舎、2019年)など。
●澤田 翔:1985年生まれ。連続起業家、エンジニア。慶應義塾大学環境情報学部卒。在学中にアトランティスの創業に参画。 2011 年、ビットセラーを創業。スマートフォンアプリを手がけて2015年にKDDIに売却。世界の決済サービスやニューリテール (小売業のIT融合) に造詣が深く、インターネットの社会実装をテーマにした「インターネットプラス研究所」を2018年に設立。中国デジタル化の最新動向に詳しく、レポートも多数執筆している。
●藤岡 淳一:1976年生まれ。株式会社ジェネシスホールデイングス代表取締役社長、創世訊聯科技(深セン)有限公司董事總經理。KDDI∞Labo社外アドバイザー、ピーバンドットコムやソースネクストの顧問を兼務。WIRED Audi INNOVATION AWARD 2019を受賞。2011年に中国・広東省深セン市で起業し電子製品の工場を経営。主に日本企業のICT・IoT製品の開発・製造受託や、スタートアップ企業の量産化支援を手がけ、案件相談や支援要請が殺到している。
●伊藤 亜聖:1984年生まれ。東京大学社会科学研究所准教授、経済学博士。研究内容は中国の産業発展と対外直接投資活動、アジア経済。2017年度に深セン大学中国経済特区研究センターに滞在研究。著書・共著に『現代中国の産業集積「世界の工場」とボトムアップ型経済発展』(名古屋大学出版会、2015年)、『中国14億人の社会実装』(東京大学社会科学研究所、2019年)ほか。
●山形 浩生:1964年、東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学大学院修士課程修了。 大手シンクタンクに勤務の頃から、幅広い分野で執筆、翻訳を行う。著書に『断言 読むべき本・ダメな本―新教養主義書評集成・経済社会編』(Pヴァイン、2020年)など。訳書にトマ・ピケティ『21世紀の資本』(みすず書房、2014年)ほか多数。

目次

まえがき (高須正和・高口康太)

第一章 プロトタイプシティの時代  (高須正和)
第一節 インターネットが変えた新興国
第二節 「ユニコーン現象」が生んだプロトタイプ主導経済
第三節 イノベーションのグローバル化と日本のハマった落とし穴

第二章 中国イノベーションと「安全な公園」 (澤田翔)
第一節 超高速ビジネスの作り方
第二節 アタリショックを避けるために
第三節 バックラッシュの時代

第三章 「ハードウェアの聖地」深センの秘密 (藤岡淳・高口康太)
第一節 深センとはどんな街か?
第二節 深センができるまで
第三節 山賊たちのポストモダン
第四節 公権力とプロトタイプシティ
第五節 深センの未来

第四章 次のプロトタイプシティ(伊藤亜聖・山形浩生・高口康太)
第一節 先進国と新興国、それぞれのデジタル化
第二節 プロトタイプシティ成立の条件

第五章 プロトタイプシティ時代の戦い方 (ナオミ・ウー・GOROman・高口康太)
第一節 あなたの仕事はなんですか?――ナオミ・ウー
第二節 どうして今の自分になった?――GOROman
第三節 STEMとメイク、オープンソースが導いた現在――ナオミ
第四節 レガシー世界との戦い――ナオミ、GOROman
第五節 次のチャレンジは?――ナオミ、GOROman

あとがき(高須正和・高口康太)