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もし、日本という国がなかったら

訳: 坂野 由紀子
1,100円(税込)
在庫切れ
発売日2019年02月23日
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  • ISBN コード : 9784044004552
  • サイズ :文庫判    総ページ数: 336
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 13.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

井上ひさしの親友で「戦メリ」助監督。文化から語学まで愛あふれる日本論!

 「日本という国は世界にとって、なくてはならない必要な存在」――。
 1957年10月、ロスの夜空に描かれたスプートニクの軌跡に衝撃を受け、天文学者にあこがれた13歳の著者は、翌日から独学で、そしてUCLA、ハーバード大学大学院でロシア語を学ぶ。
 その後、米国学生協会の奨学金でワルシャワ大学へ留学した著者だったが、実はCIAの隠れみのだった同協会の身代わりにされ、スパイ容疑に。ジョンソン政権をゆるがす事件に、一度は恋人のいるパリへわたるが、破局してやむなく帰国。しかし、迫り来るベトナム戦争の徴兵から逃げるため、今度はまったくの未知の国・日本へと向かった――。
 本書は、その数奇な人生とともに、魅了された文化や日本人の特質に迫る愛あふれる日本論。
 精力的に英訳し、世界へと広く紹介した宮沢賢治、師と仰ぐ若泉敬、親友・井上ひさし、大島渚など多くの文化人とのエピソードを交え、俳句、古典、能や祭といった伝統文化、美しい言語や美術、稀に見るサービス精神や再デザイン能力など、世界に誇る日本の魅力を語り尽くす。


著訳者プロフィール

●ロジャー・パルバース:1944年米ニューヨーク市生まれ。カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)卒業後、65年ハーバード大学大学院ロシア地域研究所修士号取得。ワルシャワ大学、パリ大学留学を経て、67年来日。京都産業大学でロシア語・ポーランド語講師、72年オーストラリア国立大学で日本語・日本文学を講義。82年「戦場のメリークリスマス」助監督を務め再来日。2017年「STAR SAND−星砂物語−」で初監督。08年第18回宮沢賢治賞受賞、13年第19回野間文芸翻訳賞受賞、15年第9回井上靖賞受賞、18年旭日中綬章受章。
●坂野 由紀子:成蹊大学教授。訳書に、『ああ、なんて素晴らしい!』(新潮社)など。

目次


1 ここが、ぼくの国だ
2 驚くべき創造力の国へ
3 世界には、誠実で正直な日本が必要だ
4 日本人も知らない本当の世界遺産とは
5 「5つの日本」
6 1960〜70年代に現れた革命児たち
7 世界にも希有な表現者
8 「戦メリ」の助監督をしてわかったこと
9 日本の文化は「振る舞い」に表れる
10 ここではあらゆる場所が「舞台」である
11 世界が気づいた「無私の心」
12 銀河系を自らの中に意識せよ
13 杉原千畝が世界に示したもの
14 真に非宗教的な先進国、日本
15 日本よ、自らと世界を再デザインせよ