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よたんぼう

著者: 桂 歌蔵
1,760円(税込)
在庫切れ
発売日2019年03月30日
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  • ISBN コード : 9784041078624
  • サイズ :四六判    総ページ数: 240
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 188 × 22.2 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

あがけ!もがけ!みがけ! 師匠へのオマージュをこめて捧げる落語青春小説

孤独な少年時代、唯一の気晴らしは落語だった。中学卒業を機に、風月亭鏡生に師事することを決め、和歌山の漁港の町から単身、上京した瞬。
鏡介という芸名を得、鏡生の内弟子として住み込みで前座修業に励み、青春をただひたすら、落語に捧げる。
修業のきびしさに堪えられず去って行く兄弟弟子、師匠のお嬢さんへのほのかな恋心、きびしい規律をもとめられる保守的な芸の世界への反発や、自身の才能の壁との葛藤……。
やがてテレビ業界から声がかかって浮わついた鏡介に、師匠は非情にも破門を言い渡す。
すさんだ心のまま、海外を彷徨うものの最後に辿りつく心のよりどころは、やはりいつでも落語だった――。

芸事の厳しさと、いつの世も変わらぬ人間の情。さすらいの噺家の”業”を描ききった型破りな青春落語小説!

著訳者プロフィール

●桂 歌蔵:1964年大阪府堺市生まれ。1992年、桂歌丸に入門。前座名・歌郎。96年二ツ目昇進、歌蔵となる。2005年真打昇進。パンクロッカーを夢見て渡英、前座時代にはプロボクシングC級ライセンスを取得した異色の経歴の持ち主。得意ネタは、こっけい咄、与太郎咄。文学への思いもやみがたく、09年文藝春秋オール讀物新人賞の最終候補、17年北國新聞社主催赤羽萬次郎賞優秀賞、17年藤本義一文学賞特別賞受賞。著書に『前座修業』『落語家に学ぶ「笑い」のつくりかた』など。