未来の科学者たちへ

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未来の科学者たちへ

1,760円(税込)
発売日2021年11月26日
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  • ISBN コード : 9784041081471
  • サイズ : 四六判 総ページ数: 216ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 188 × 15.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

この世の理を見出す科学研究の魅力を、第一線を走ってきた二人が伝える!

(目次)
序章 こんなに楽しい職業はない(対談)

第1部 研究者の醍醐味−−世界で自分だけが知っている
第一章 研究は「おもろい」から(永田)
第二章 一番乗りよりも誰もやっていない新しいことを(大隅)

第2部 効率化し高速化した現代で
第三章 待つことが苦手になった私たち(永田)
第四章 安全志向の殻を破る(大隅)

第3部 「役に立つ」の呪縛から飛び立とう
第五章 「解く」ではなく「問う」を(永田)
第六章 科学を文化に(大隅)

終章(対談)

著訳者プロフィール

●大隅 良典:1945年福岡県生まれ。東京工業大学栄誉教授、同大科学技術創成研究院細胞制御工学研究センター 特任教授。大隅基礎科学創生財団理事長。東京大学教養学部基礎科学科卒業、同大大学院理学系研究科博士課程単位取得後退学。アメリカロックフェラー大学研究員、基礎生物学研究所教授などを経て、2009年より東京工業大学へ。2016年、オートファジーの仕組みの解明により、ノーベル生理学・医学賞を受賞。文化勲章、日本学士院会員。
●永田 和宏:1947年滋賀県生まれ。京都大学名誉教授、京都産業大学名誉教授。JT生命科学館館長。京都大学理学部物理学科卒業。森永乳業を経て、京都大学大学院へ。アメリカ国立がん研究所客員助教授となり、コラーゲン特異的分子シャペロンというタンパク質を発見。帰国後、京都大学再生医科学研究所教授などを歴任。歌人としても活躍し、歌会始詠進歌や朝日歌壇の選者を務める。著書『歌に私は泣くだらう 妻・河野裕子 闘病の十年』(新潮文庫)で第29回講談社エッセイ賞受賞。ほか『声明の内と外』(新潮選書)など多数。

目次

◆序章 こんなに楽しい職業はない(対談)
サイエンスの世界にようこそ
科学は人の営み
日本のサイエンスのいま
最初から専門を決めなくてOK
サイエンスは社会的な存在である

第1部 研究者の醍醐味−−世界で自分だけが知っている

◆第一章 研究は「おもろい」から(永田)
選択はおもしろいほうを
やはり研究者になろう
ワンオブゼムではおもしろくない
種を蒔こうとするスタンスが基礎研究
研究現場は大股で歩け
ゼロから始めることで得る喜び
科学者は楽観主義であれ
おもしろさを追求できる自由
驚きと感動をこそ大切にしたい

◆第二章 一番乗りよりも誰もやっていない新しいことを(大隅)
終戦の年に生まれて、自然の中で
分子生物学との出会い
渡米、ニューヨークでの留学生活
人のやらないことをやろう
間違いなくおもしろい現象に出会った!
オートファジーに関わる遺伝子を特定
次々に明らかになる事実で世界を独走
その折々にベストを尽くす

第2部 効率化し高速化した現代で

◆第三章 待つことが苦手になった私たち(永田)
知るために費やす時間
非効率な時間が興味を膨らませる
「思いがけない」が失われている
乗り遅れ症候群
与えられる知から、欲する知へ
〈知へのリスペクト〉
プロセスにこそ喜びはある
パラダイムを示してくれる人との出会い
素晴らしき「ヘンな奴ら」

◆第四章 安全志向の殻を破る(大隅)
好きなことができていい?
研究者は何が楽しい?
研究とお金
科学者には多様性が必要だ
得意なことではなく苦手なことで決められる進路
研究者を育てる環境
議論する日常、閉じこもる日常
若者の特権と安全志向
失敗を恐れる必要はない
未知の世界は先が見えないからこそ楽しい

第3部 「役に立つ」の呪縛から飛び立とう

◆第五章 「解く」ではなく「問う」を(永田)
答えられるより問えることが大切
いかに問えるか
答えの先に新たなる問い
すぐに納得しないで
孔子の過激な教育観
非効率な体験が想定外の対応力を養う
失敗へのチャレンジ
自分の仕事と同じように人の仕事をおもしろがれるか

◆第六章 科学を文化に(大隅)
科学を身近に感じるために
終わりのない仮説と検証のサイクル
現代における科学の役割
まずは科学とは何かを考えてみよう
科学や技術の評価には時間がかかる
国に依存しない基礎科学研究の支援

終章(対談)
先が見えない不安
大学の専門学校化
いい失敗と悪い失敗
ゲノム編集や再生医療
役に立たなくてもサイエンスには喜びがある
大隅財団という社会実験
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