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海の稜線

748円(税込)
発売日2019年10月24日

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  • ISBN コード : 9784041085622
  • サイズ :文庫判    総ページ数: 352
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 13.2 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

直木賞作家の本領発揮、ユーモア全開の警察小説

大阪府警捜査一課の文田巡査部長と総田部長刑事――通称“ブンと総長”は、名神高速道路で起きた乗用車爆破事件の現場に来ていた。東京から赴任してきた新人キャリアの萩原警部補はことあるごとに大阪の水が合わないと言い、文田たちはこの年下の生真面目な上司に振り回される羽目に。続いてマンションで起きたガス爆発をきっかけに、意外にも過去の海難事故が捜査線上に浮かぶ。絡まった糸をほぐすように事件の真相にせまるうち、文田・総田と萩原の間にはほのかな友情が芽ばえる。
完成されたスタイルと抜群のリーダビリティを備えた、直木賞作家の隠れた名作。

著訳者プロフィール

●黒川 博行:1949年3月4日愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。大阪府立高校の美術教師を経て、83年、『二度のお別れ』が第1回サントリーミステリー大賞佳作。86年、『キャッツアイころがった』で第4回サントリーミステリー大賞を受賞。96年、「カウント・プラン」で第49回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。2014年、『破門』で第151回直木三十五賞を受賞。他の著作に、『悪果』『繚乱』『離れ折紙』『後妻業』『勁草』『喧嘩』『果鋭』『雨に殺せば』『切断』など。