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好奇・礼賛・蔑視・敬愛。「東洋の神秘」は、異邦人にどう映ったのか。
ケンぺル、イザベラ・バード、モース、シーボルトほか、幕末・明治期に訪日した欧米人たちは豊富な記録を遺している。「日本には音楽が無い」「男女混浴は破廉恥」「刺身はうまい」「日本の枕はまるで拷問」――。彼・彼女らが好奇・蔑視・賛美などの視点で綴った滞在記や研究誌を広く集め、庶民たちの当時の暮らしを活写。著名な日本滞在記の読みどころも一冊でつかめる、人類学の巨人が「異文化理解」の本質に迫った比較文明論。目次
第2章 花の命は短くて
第3章 破廉恥な日本人
第4章 男尊女卑のうらおもて
第5章 庶民の服装
第6章 庶民の飲食
第7章 簡素な庶民の生活
第8章 矛盾だらけの日本人
第9章 印象あれこれ