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キリシタン教会と本能寺の変

990円(税込)
発売日2020年05月08日
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  • ISBN コード : 9784040823386
  • サイズ :新書判    総ページ数: 272
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 108 × 173 × 12.4 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

光秀の謀反は、明智家存続の最後の一手――。

 日本史上最大の注目を集める「本能寺の変」。その基礎史料の一つ、ルイス・フロイスがイエズス会に送った報告書「一五八二年の日本年報の補遺」は、長年、その信憑性が疑われてきた。本能寺の変が起きた当時、フロイスは九州・口之津にいたからだ。
 本書は、キリシタン史研究の第一人者である著者が、イエズス会所蔵のフロイス直筆の原典にあたることで見えてきた、史料の本当の執筆者、そして光秀の意外な素顔に迫る。
 これまで指摘されていた、一つの文書であるにもかかわらず光秀の評価が混乱していた理由、日本史の史料には見られない記述の信憑性の高さを、史料をていねいに紹介しながら明らかにする。初のフロイス手書き原典から訳した「一五八二年の日本年報の補遺(改題:信長の死について)」も全収録!

[目 次]
第一章 信長とキリシタン宣教師
第二章 報告書「信長の死について」の成立
第三章 キリシタン史料から本能寺の変をたどる
第四章 光秀の意図
史料編 完訳・ルイス・フロイス「信長の死について」

著訳者プロフィール

●浅見 雅一:1962年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、同大学大学院文学研究科修士課程修了。東京大学史料編纂所助手、同助教授、ハーバード大学客員研究員などを経て、現在、慶應義塾大学文学部教授。専門はキリシタン史。著書に、『キリシタン時代の偶像崇拝』(東京大学出版会)、『フランシスコ=ザビエル』(山川出版社)、『概説 キリシタン史』(慶應義塾大学出版会)、共著に、『韓国とキリスト教』(中公新書)、共編著に『キリスト教と寛容』(慶應義塾大学出版会)などがある。

目次

第一章 信長とキリシタン宣教師

  一 信長とフロイス
  二 巡察師ヴァリニャーノと日本布教
  三 荒木村重の謀反
  四 信長の対応とキリシタン教会の中立原則


第二章 報告書「信長の死について」の成立
 
  一 キリシタン史料の性質
  二 「日本年報」とその「補遺」
  三 「信長の死について」を読み解く
  四 綴りや主語の人称、構成から見えてくること


第三章 キリシタン史料から本能寺の変をたどる

  一 信長の自己神格化
  二 光秀の軍事行動
  三 オルガンティーノらの逃避行
  四 光秀の外交交渉
  五 山崎の戦いと坂本城落城


第四章 光秀の意図

  一 本能寺の変とは何だったのか
  二 周辺の動き
  三 明智一族の最期
  四 カギは何か


史料編 ルイス・フロイス「信長の死について」