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幸せになるんだぞ 高倉健 あの時、あの言葉

著者: 谷 充代
1,430円(税込)
在庫切れ
発売日2020年06月02日
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  • ISBN コード : 9784041088753
  • サイズ :四六判    総ページ数: 216
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 188 × 15.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

「俺が死んだら、みんなで聴いてくれ」……健さんの遺した言葉とは

書棚には健さんを取材した106本のテープが眠っていた。
そこには、健さん自身、そして健さんと極めて親しい人たちの声が収められている。
中には、健さんから「俺が死んだら、みんなで聴いてくれ」と託されたテープもあった。

江利チエミ、小林稔侍、佐藤浩市、降旗康男監督、ドライバー、キャメラマン、活動屋たち……
一緒に仕事をし、一緒に過ごした仲間へ健さんはいつもエールを送ってきた。
健さんの遺した大切な26の言葉を、当時のエピソードとともに紹介。

著訳者プロフィール

●谷 充代:ルポライター。1953年東京都生まれ。フリー編集者として白洲正子、三浦綾子などのルポルタージュを手がける傍ら、1980年代半ばから2000年代まで高倉健をめぐって様々な取材を重ねてきた。ラジオ番組をもとにした『旅の途中で』(高倉健、新潮社)のプロデュースを担当。著書に『「高倉健」という生き方』(新潮新書)、『高倉健の身終い』(角川新書)がある。

目次

序 高倉健“最後”の肉声テープ 
年表

生きる
咲きっぱなしだと造花になってしまうよ。
畜生。金があったらなって、何度思ったかしれない。
仲間を信じることができない人とは、一緒に仕事をすべきではない。
不器用ですから。 
これからの人生の持ち時間に何を優先して生きていくのだろうか。
目を瞑って一番好きな人、恩のある人を思い出してください。
幸せかどうかは、結局、本人が決めるしかない。
人間ってホントに平等に作られているんですよ。
あの、よたもんの俳優だよ〜。

仲間
一日一歩でも前に進まなければいけない。
エア・チケットが僕自身へのボーナスです。
仕事は、見世物じゃねぇんだよ。
北海道の人は別れに慣れていない。 
監督は家ではタダの酔っぱらい(笑)。 

映画
「出逢い」……人生、それだけだと思います。
ルルーシュ監督の『男と女』のような映画に出たい。
言葉はいくら数多く喋っても伝わらないものは伝わらない。
一瞬一瞬が血と肉で、仕事をするってことはそれを切り売りしていることなんだよ。
“気”は確実にフィルムに焼き付く。
人間が人間のことを想う、これ以上に美しいものはない。
おい! 佐藤、飲み過ぎだぞ!

往く
自分がここで死ぬんだというところを早く見つけたい。 
おっ、しゃっくりが出てきた。
ここで暮らして、あと二、三本は映画を撮りたいなあ。
僕の中に法律があるとしたら、それはおふくろだね。
幸せになるんだぞ。

結び 春は来る、光溢れる春は必ずやってくるよ