きょうの肴なに食べよう?

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きょうの肴なに食べよう?

訳者: 丁 海玉
1,650円(税込)
発売日2020年11月25日
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  • ISBN コード : 9784041088906
  • サイズ : 四六判 総ページ数: 176ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 188 × 15.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

共に生きるのに、愛とか熱情だけじゃない、キムチの味も大切なのだ。

偏食だった舌を変えた腸詰、酒と最高にぴったりなギョウザ、美しい女たちがまるごとかぶりつくノリ巻き、断食明けの食欲をよみがえらせるお粥と塩辛、酔い覚ましに完璧な水冷麺、狂おしいほどに愛おしい激辛青唐辛子、自分だけの流儀で食べたい鍋焼きうどん、新米と秋大根とタチウオが織りなす虹のハーモニー、恋人と食べた幻のカムジャタン、ソウルフード的ハイガイの煮付け、無性に食べたくなるスルメの天ぷら、ぷりぷりのサバの一夜干し……。どんな食べ物でも、味の中には人と記憶が潜んでいる。

【目次】
はじめに 酒飲みたちの母国語

第一部 春・青春の味
 ライラックと腸詰め/ギョウザらしいギョウザ/ノリ巻きは健気だ/プッチムゲの花をご存じですか?/塩辛とお粥のマリアージュ

第二部 夏・以熱治熱の味
 夏の麺/冷汁刺身、トクベツの!/激辛青唐辛子の季節/夏場のつくりおきそうざい列伝

第三部 秋・甘くて甘い味
 木枯らし吹いたら鍋焼きうどん/給食の温度/秋大根の三段ケーキ

第四部 冬・はじめての味
 あのスープ、あのカムジャタン/私のソウルフードはハイガイの煮つけ/オムクひと串の思い出/家ごはんの時代

第五部 季節の変わり目
 スルメの天ぷら/ぷりぷりのサバ/豆の粉の盆正月膳/負けた、ジャージャー麺に
 
隣の国の酒の友 訳者あとがきにかえて

著訳者プロフィール

●クォン・ヨソン:1965年韓国慶尚北道安東出生まれ。ソウル大学国語国文学科、同大学院卒。仁荷大大学院国文学科博士課程修了。96年長編『蒼い隙間』で第2回想像文学賞を受賞し作家デビュー。小説集に『ショウジョウバカマ』『ピンクリボンの時代』『私の庭の赤い実』『カヤの森』、長編小説に『レガート』『土偶の家』など。率直な声で自身の傷と日常を掘り下げた個性的な作品で高い評価を得、これまで呉永壽文学賞、李箱文学賞、韓国日報文学賞、東里文学賞を受賞。邦訳作品に『春の宵』(2016年東仁文学賞)がある。
●丁 海玉:1960年神奈川県川崎市生まれ。在日韓国人二世。幼少期を北海道旭川市で過ごす。1984年ソウル学校人文大学国史学科卒業。1992年大阪高等裁判所通訳人候補者名簿登録。大阪、広島、名古屋。高松各高等裁判所管内にて法廷通訳研修講師(韓国語)を務める。2002年に発表した「違和感への誘い‐‐法廷通訳の現場から」(『樹林』448号)が第22回大阪文学学校賞(エッセイ・評論・ノンフィクション部門)を受賞。著書に、詩集』こくごのきまり』(土曜美術社)がある。詩誌『space』同人。
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