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いつかここにいた貴方のために/ずっとそこにいる貴方のために

著者: 西塔 鼎
イラスト: Enji
693円(税込)
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発売日2019年11月09日
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  • ISBN コード : 9784049129496
  • サイズ :文庫判    総ページ数: 344
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 16.2 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

これは「おわり」の物語。互いを想った、二人の悲劇の物語。

 少年兵レンカはその日、奇跡を見た。
 それは、春に――四月に降る雪。血みどろの最前線に降り、あらゆる敵を凍てつかせる雪。
 その奇跡を起こした少女は、こう呼ばれていた。『氷棺(ひつぎ)の聖女』と――。
 レンカと少女はふとしたことから出会う。移ろいゆく戦局の、その束の間に訪れた平穏な日々。二人は少しずつ、その距離を縮めていく。
 だが、彼らは忘れていた。
 少年が「ただの兵士」であることを。
 少女が「絶対の兵器」であることを。

 これは愚かな少年と、幸せではない少女の出会いと、そして、別れの物語。

著訳者プロフィール

●西塔 鼎:戦車が闊歩する異形のファンタジー世界を描く、『ウォーロック・プリンセス 戦争殺しの姫君と六人の家臣たち (電撃文庫)』でデビュー。