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蝦夷の墳墓はどんな形か。古代のアイヌ文化とは?
有史以前より東北北部と北海道の交流は盛んであった。縄文文化が発達し、規模が大きくユニークな遺跡が数多く造られ、三内丸山など17遺跡が世界遺産に登録されている。東北地方には、古代の最後まで国郡制に組み込まれない地域が残り、「蝦夷」と呼ばれる独自の文化を持つ人々が存在していた。前方後円墳と「蝦夷」の墓、多賀城・城柵、陸奥の仏教、続縄文文化・古代アイヌ文化論……、豊かな蝦夷の世界を、多方面から解明する。◆シリーズ地域の古代日本 刊行予定(全6巻)
東アジアと日本
陸奥と渡島
東国と信越
畿内と近国
出雲・吉備・伊予
筑紫と南島
著訳者プロフィール
●川尻 秋生:1961年生。早稲田大学文学学術院教授。日本古代史。『古代東国史の基礎的研究』(塙書房)、『日本古代の格と資財帳』(吉川弘文館)、『平安京遷都』(岩波新書)、『坂東の成立』(吉川弘文館)など。
●松木 武彦:1961年生。国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授。日本考古学。『古墳とはなにか―認知考古学からみる古代』(角川選書)、『人はなぜ戦うのか―考古学からみた戦争』(中公文庫)、『全集日本の歴史 1 列島創世記』(小学館)、『美の考古学』(新潮選書)など。
目次
本巻への招待
1章 古代東北の歴史環境──南北文化の境界線を中心に 熊谷公男
2章 続縄文文化の発達 高瀬克範
3章 前方後円墳の北限と「蝦夷」の墳墓 菊地芳朗
4章 多賀城・城柵と蝦夷 樋口知志
5章 陸奥の仏教文化 堀裕
6 古代アイヌ文化論 蓑島栄紀
ESSAY 故郷の先人達 安彦良和
もっと知りたい人のための参考文献
キーワード解説
陸奥・渡島の古代史関係施設
関連地図
陸奥と渡島 古代史年表
執筆者一覧