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わたしの学校にいるトイレの花子さんは正義の味方みたいです
この学校にはちょっと変わった七不思議がある。――夕暮れの通学路。カゲフミさまに影を踏まれたら、あなたはあなたでなくなる。もう二度と戻って来れない――。
カゲフミさまの噂だ。中学に入学したばかりの千明はこの怪談が嘘でないことを知っている。昨日までいじわるだったクラストメイトが、急に“人が変わった”ように親しくしゃべりかけてくるようになった。やりすぎなくらいに優しくなった。なにかがおかしい。同じ読書好きの瑞樹とオカルト好きのスバルふたりの男子とこの怪異について調べているうち出会ったのは、真っ赤なパーカーを着た女子生徒の幽霊だった。
「あたしがトイレの花子さん――よく来たわね」
千明たちは花子さんと協力してカゲフミさまと戦うことになり――?
著訳者プロフィール