日本海軍戦史 海戦からみた日露、日清、太平洋戦争

日本海軍戦史 海戦からみた日露、日清、太平洋戦争

1,870円(税込)
発売日2021年07月09日

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  • ISBN コード : 9784040823997
  • サイズ : 新書判 総ページ数: 584ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 108 × 173 × 25.6 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

旧帝国海軍の戦いを総検証!日清戦争から太平洋戦争は50年戦争であった。

栄光から敗北まで、その全軌跡!
日清戦争の勝利から太平洋戦争の敗北まで半世紀。いわば50年戦争であった。
太平洋戦争の開戦決意と敗北の原因は日露戦争の華々しい勝利を遠因とした面が大きく、
日露戦争の勝利の要因は、日清戦争の苦悩の勝利から得た教訓に学んだことにあったのだ。
海軍の艦艇設計思想と戦略思想を踏まえ、海戦図を基にして、
日露戦争の「完全勝利」の内実をはじめ、帝国海軍の戦いを総検証!
海軍研究の第一人者が徹底解説。海からみた大日本帝国の興亡史!!

■丁字戦法への信頼は日本海海戦前に失われ、極秘の奇襲作戦が作られていた
■東郷ターンは無理なもので、丁字戦法も使われなかった
■日露戦争の完全勝利は薄氷を踏むものだった
■山本権兵衛の存在が日清戦争の両国海軍の明暗をわけた
■「高陞号」を撃沈した東郷平八郎や日本海軍への批判は、当時からいくつも存在していた
■水雷艇を集中使用して港内の敵艦を攻撃する作戦は日本海軍の威海衛夜襲が最初だった
■ミッドウェーの敗戦がもたらした深刻な問題は人事異動の不実施にこそある
■太平洋戦争の魚雷戦の失敗は「酸素魚雷の性能が良すぎたため」
■大和・武蔵はわずかな被弾で重要な戦闘力を損なう技術上の欠陥があった

※本書は2010年12月に小社より刊行された『海戦からみた日露戦争』、11年5月刊『海戦からみた日清戦争』、同年11月刊『海戦からみた太平洋戦争』を合本にし、改題の上、加筆修正したものです。

【目次】
新版まえがき
第一部 海戦からみた日露戦争
第一章 海軍戦略思想はいかに生まれたか  ほか
第二部 海戦からみた日清戦争
第一章 幕末の海軍建設と近代日本 ほか
第三部 海戦からみた太平洋戦争
第一章 真珠湾攻撃と山本五十六の真意 ほか

著訳者プロフィール

●戸高 一成:呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)館長。日本海軍史研究家。1948年、宮崎県生まれ。多摩美術大学美術学部卒業。1992年、(財)史料調査会の司書として、海軍反省会にも関わり、特に海軍の将校・下士官兵の証言を数多く聞いてきた。92年に理事就任。99年、厚生省(現厚生労働省)所管「昭和館」図書情報部長就任。2005年より現職。19年、『[証言録]海軍反省会』(PHP研究所)全11巻の業績により第67回菊池寛賞を受賞。著書に『戦艦大和復元プロジェクト』(角川新書)、『帝国軍人』(大木毅氏との共著)などがある。

目次

新版まえがき

第一部 海戦からみた日露戦争

はじめに――「完全勝利の物語」を海戦史から検証する

第一章 海軍戦略思想はいかに生まれたか
 第一節 開戦の決意
 第二節 対露軍備の足場固め
 第三節 関係を深める日英海軍

第二章 実戦に臨む日本海軍と“丁字戦法” 
 第一節 基本政策“丁字戦法”の誕生
 第二節 開戦から旅順口閉塞作戦まで
 第三節 黄海海戦の苦い教訓
 第四節 ロシア極東艦隊の殲滅

第三章 バルチック艦隊の撃滅
 第一節 “丁字戦法”からの脱却
 第二節 二日間の日本海海戦

終 章 日本の「完全勝利」とは何だったのか

おわりに

第二部 海戦からみた日清戦争

はじめに――海軍史が光をあてる日本の近代

第一章 幕末の海軍建設と近代日本
 第一節 海戦からみた日本近代
 第二節 日本海軍の建設
 第三節 日清両国の対外戦略

第二章 海軍軍備を整える日清両国
 第一節 日本海軍拡張計画の始動
 第二節 内部変革を迫られる清国海軍
 第三節 日本海軍の人材育成と組織改革

第三章 激突する日清両海軍
 第一節 朝鮮半島をめぐる緊張
 第二節 黄海海戦と威海衛陥落

終 章 戦争終結、そして日露戦争へ

おわりに

第三部 海戦からみた太平洋戦争

第一章 真珠湾攻撃と山本五十六の真意

第二章 ミッドウェー海戦の敗北、そして消耗戦へ

第三章 連合艦隊の潰滅――マリアナ沖海戦・レイテ沖海戦

終 章 「全軍特攻」と化す日本海軍

おわりに
各部参考資料・参考文献/図版出典
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