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新訳 ドリトル先生と月からの使い

訳: 河合 祥一郎
770円(税込)
発売日2021年04月23日

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  • ISBN コード : 9784041111048
  • サイズ :文庫判    総ページ数: 304
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 11.4 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

恩田陸推薦!超巨大生物に乗って、いざ月へ!ちょんまげ犬も登場する第7巻

バージョンアップした『ドリトル先生』を世代を超えてご一緒に。――恩田 陸さん(作家)

超巨大生物に乗って、いざ月へ! ちょんまげ犬も登場する第7弾! 新訳&挿絵付
装画・挿絵:ももろ

※本書は、既刊の角川つばさ文庫版の漢字表記や表現を大人向けに加筆修正し、全ての漢字にふられていたルビをへらしたものです。

●あらすじ
ドリトル家には楽しい動物の施設がいっぱい。なかでも犬のケッチ教授の博物館では、変わった発掘品が集められ、ちょんまげ犬の物語など、毎晩愉快なお話会が開かれる。一方、虫語の研究に夢中な先生が、ハエの館を作りたいと言いだして、アヒルの家政婦ダブダブはかんかん! そんなある日、お庭に謎の巨大生物が舞い降りた。えっ、先生を迎えに来た月からの使い!? さあ、いよいよ月への大冒険が始まる。


●新訳のここがポイント!
「ドリトル先生」といえば、先行の井伏鱒二訳(岩波文庫)を思いうかべる方も多いかと思いますが、あちらは1951〜79年にかけて出版されたもので、時代の制約もあったせいか、原文どおりに訳されていないところも多くあります。ですが、本作ではそうした点をすべて改めています。

・ダブダブが焼くおやつが先行訳では「パン」だが、正しくはイングリッシュ・マフィンであるため、新訳では「マフィン」に。
・ガブガブの好物は先行訳では「オランダボウフウ」だが、正しくは「アメリカボウフウ」。新訳ではこれを英文そのままの「パースニップ」に。
・世にもめずらしい動物pushmi-pullyu(頭が二つある動物)は、先行訳では「オシツオサレツ」だが、新訳では「ボクコチキミアチ」に。

などなど、イギリスの文化背景を知っていないと正しく訳せないくだりが今の日本語で美しく訳されています。

著訳者プロフィール

●ヒュー・ロフティング:1886年生まれ。イングランド人の父とアイルランド人の母を持つイギリス人。第一次世界大戦では西部戦線で戦い、けがをした軍用馬が治療も受けずに銃殺されるさまに心を痛め、動物のことばが話せて動物を助けるジョン・ドリトル先生の物語を自分の二人の子どものために書きはじめる。1923年、シリーズ第2弾の『ドリトル先生航海記』でニューベリー賞を受賞。アメリカに移住したため、アメリカ人作家としてのイメージが強い。1947年没。
●河合 祥一郎:1960年生まれ。東京大学およびケンブリッジ大学より博士号を取得。現在、東京大学教授。著書に第23回サントリー学芸賞受賞の『ハムレットは太っていた!』(白水社)、『シェイクスピア 人生劇場の達人』(中公新書)、NHKテレビテキスト 100分de名著『シェイクスピア「ハムレット」』(NHK出版)など。本書の元となった児童文学『新訳 ドリトル先生』シリーズ他、『新訳 ナルニア国物語』などを角川つばさ文庫にて刊行中。

目次

第一部
第一章 犬の博物館
第二章 ケッチ教授
第三章 天才犬の冒険物語
第四章 子どもたちの思いやり
第五章 流れものの暮らし
第六章 曲芸師
第七章 修道院
第八章 こまっている羊飼い
第九章 都会暮らし
第十章 世捨て犬
第十一章 ちょんまげテリア犬
第十二章 犬の仕事

第二部
第一章 虫のことば
第二章 外国の虫
第三章 タンジェリン
第四章 イギリスの虫
第五章 ゲンゴロウ
第六章 旅の終わり
第七章 流れものたちの村
第八章 二十四時間の一生
第九章 虫についてダブダブが思うこと
第十章 家ほども大きい虫
第十一章 先史時代の画家オウソー
第十二章 まだ月がなかったころ
第十三章 ロング・アローの思い出
第十四章 いきあたりばったりの旅ふたたび
第十五章 ガブガブがゲームを止める

第三部
第一章 バンポと魔法
第二章 窓をトントンとたたく音
第三章 巨大な蛾
第四章 巨大な蛾の目ざめ
第五章 秘密を守れ
第六章 チョウチョの楽園
第七章 巨大な蛾のふるさと
第八章 なぞの花
第九章 月のけむり
第十章 トートーの注意
第十一章 真夜中の訪問客

第四部
第一章 バンポはお庭からじゃま者を追い出す
第二章 騎馬警察
第三章 お使い
第四章 密航者
第五章 先生の歓迎
第六章 《死の空間》を通っていく
第七章 月のふたつの面
第八章 木

訳者あとがき