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もし、プロのスコアラーがあなたの野球チームにいたら何をやるか?

1,760円(税込)
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発売日2022年03月09日
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  • ISBN コード : 9784041112847
  • サイズ :四六判    総ページ数: 304
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 188 × 20.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

一戦必勝、短期決戦における勝負のポイントはどこにある?

元・読売巨人軍&侍ジャパン・・・伝説のスコアラーが明かす総300ページ超の1冊!

<アマチュア野球にはデータ分析への「誤解」がある>

プロ野球ならいざしらず、アマチュア野球に関していえばデータ分析を取り入れるのが難しいというのも理解できます。まず、そもそも人手が足りません。もちろん、時間もお金もないでしょう。状況的に、データ分析すること自体が難しいのです。「データがあれば有利になるけれど、とてもじゃないが手がつけられない」というのが実情だと推測します。

確かにそのとおりです。後述しますが、わたしはこのなかでも、特にデータ分析を担う人手を確保することについては、もっともハードルが高いと考えています。

その一方、「最初からあきらめるのは、もったいないことではないか?」とも思っています。なかなか一歩目を踏み出すことができない背景には、「そこまでする重要性や必然性はないのでは?」と思ってしまう「誤解」があるからだと見ています。これまでに、わたしがよく耳にしてきたものをいくつか挙げてみましょう。

1、アマチュア野球の多くはリーグ戦ではなくトーナメント方式による一発勝負なので、データを取る意味がそこまでない。
2、データ分析をするには、ひとつの相手に対して複数の試合データを取らなくてはならないので、とてもやりきれない。
3、映像がないとデータは取れない。映像を撮るための道具や設備がない。あるいは、ルール上、映像を撮ることが禁止されている。
4、そもそも、正確なデータを取れない。そういった能力を持った人材がチームにいない。
5、データ分析をして攻略のプランを立てたとしても、そのとおりに選手が動けない。

これらの誤解に対して、本書で一つひとつクリアにしていきます――(第1章より)

著訳者プロフィール

●三井 康浩:1961年島根県生まれ。出雲西高等学校時代に強打で鳴らし、78年ドラフト外で読売巨人軍に入団。84年に現役を引退。引退後は、二軍マネージャーを経て、スコアラー、査定室長、統括ディレクター、編成本部参与等を歴任。2018年末の退団まで40年間にわたり巨人軍を支え続けた。09年のWBC第2回大会では日本代表チームのチーフスコアラーを務め、世界一に貢献。現在は各メディアで野球解説をする傍ら、セミナーや野球教室なども行う。合同会社スリップストリーム所属。著作に『ザ・スコアラー』(角川新書)がある。

目次

Chapter0 なぜデータ分析が重要なのか?
野球は準備のスポーツ。「事前の準備が勝敗の6割を握る」
アマチュア野球にはデータ分析への「誤解」がある
たとえ1試合でもデータがあれば有利になる
映像がなくてもデータ分析は可能
選手兼任でもいい。「できないからやらない」ではダメ
漠然と野球をやっていると力関係であきらめてしまう 他

Chapter1 「地の利」を得る試合前の準備
《光(太陽光・照明)》
《風》
《グラウンド》
《フェンスとの距離》
《ファウルゾーン》
《マウンド》
《バッターボックス》

Chapter2[攻撃編] 1点でも多く得点を奪うためにできること
《配球チャート》
《投手分析》
《投手攻略》
《盗塁》 
《守備力分析》

Chapter3[守備編] 失点を未然に防ぐためにできること
《打者分析》
《打者攻略(配球)》
《守備》
《走塁》

Chapter4 チームを勝利に導くデータの伝え方
プロよりもアマのほうがデータでアドバンテージを得られる
ミーティングでは10ある情報の1か2程度を伝える
個別で選手に伝えたいことはあとから補足する
「〜するな」という伝え方は選手のプレーを窮屈にする
テクニカルなアドバイスは、伝え方の工夫が必要
代打への指示はピンポイントにとどめる
リリーフ投手の役割は、プロとアマで大きな違いがある 他