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小泉八雲 日本美と霊性の発見者

968円(税込)
発売日2021年09月18日

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  • ISBN コード : 9784044006709
  • サイズ :文庫判    総ページ数: 288
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 10.8 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

八雲の手紙や講義録、再話文学からその人物像と心の軌跡に迫る入門書

教師として日本各地を訪れた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、庶民生活の中にある「単純、善良、素朴さ」を愛す一方、西洋化を推し進める「新日本」に幻滅する。彼が見つめ、追い求めたものとは何か。横浜上陸から松江・熊本・神戸そして東京で亡くなるまで――八雲文学研究と邦訳の第一人者が、作品・書簡・講義録等から、十四年間の足跡と心の軌跡を辿る。いま、私たちが見直すべき日本文化を再発見するための八雲案内。

著訳者プロフィール

●池田 雅之:三重県尾鷲市出身。早稲田大学名誉教授。比較文学・比較基層文化論専攻。著書に『ラフカディオ・ハーンの日本』『猫たちの舞踏会‐‐エリオットとミュージカル「キャッツ」』『想像力の比較文学』、編著に『てらこや教育が日本を変える』『古事記と小泉八雲』『共生と循環のコスモロジー』、訳書に『キャッツ』『新編 日本の面影』『新編 日本の怪談』などがある。

目次

はじめに――失われゆく日本の心を見つめて

第一章 小泉八雲はなぜ日本にやって来たのか――漂泊・幽霊・ユートピア
1 激情家・小泉八雲の生涯をたどる
2 日本という永遠のヴィジョン
3 八雲の松江 松江の八雲
4 二つの日本ござ松江から熊本へ
5 なぜ熊本を去ったのか

第二章 教育者としての小泉八雲――想像力・共感・非個性
1 教育への情熱
2 教育における想像力とは何か
3 語り部のかたりなす文学講義
4 〈ゴーストリィー〉なものの響き合い――『怪談』と『講義録』の関連性

第三章 小泉八雲が私たちに語りかけてくるもの――死者と生者の共同体
1 原風景をたどるござ自伝的断篇が伝える霊的世界
2 夢の小宇宙としての再話文学
3 〈永遠に女性的なるもの〉をめぐって
4 妖精たちの棲むところ

小泉八雲略年譜
参考文献(参照した八雲関係の著作)
あとがき――真・善・美へと向かう歩み