二本の棘 兵庫県警捜査秘録

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二本の棘 兵庫県警捜査秘録

1,870円(税込)
発売日2022年03月02日
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  • ISBN コード : 9784041119457
  • サイズ : 四六判 総ページ数: 280ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 188 × 19.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

捜査を指揮した元一課長が初めて明かす、少年Aにたどり着く激動の90日

【書評掲載】2022年5月9日下野新聞、2022年5月14日毎日新聞朝刊 「書評欄 」に掲載されました
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「兵庫県警には、”棘”が刺さったまま残っているんや。2本も。これは絶対に忘れてはならん」。
先輩刑事が表現した”棘”とは、「114(グリコ森永事件)」「116(朝日新聞襲撃事件)」の2つの未解決事件のことである。その「2本の棘」は、警察退職後30年を経た今なお、著者の心の中に突き刺さり、後悔の念が強く残っている。なぜこの2事件は解決できなかったのか。また、捜査一課長として指揮を執り、執念の末に「少年A」の逮捕に至った背景とは。昭和・平成に起きた凶悪事件担当の元捜査一課長が初めて明かす事件の全て。

目次(一部抜粋)
・1章 神戸連続児童殺傷事件
神戸新聞社に送られた声明文/6人の幹部たちに限定した「捜査会議」/少年Aを「シロにする」捜査/職質で確認された直径3ミリの「血痕」/ダンテ『神曲』に影響された作文/極秘の早朝任意同行
・2章 グリコ・森永事件
「焼き切り」で割られていたガラス/大阪府警と兵庫県警の主導権争い/「キツネ目の男」と7つの音声
・3章 ノンキャリ刑事の青春  昭和事件簿1
「国鉄集団スリ事件」/北朝鮮工作員が上陸した「切浜事件」
・4章 亡き者たちのために  昭和事件簿2
駅へと続く「ルミノール反応」/新・指紋照合システムによる事件解決「第1号案件」/「編物教室女性殺人事件」
・5章 朝日新聞阪神支局襲撃事件 「赤報隊」を追って
2種類の「赤報隊」犯行声明/休日の夜に響き渡った銃声/不審な「白のマーク2」/始動した朝日新聞の「特命チーム」/「疑惑の中心地」からの肉声

著訳者プロフィール

●山下 征士:1938年鹿児島県生まれ。鹿児島県立甲南高等学校卒業後、1958年兵庫県警巡査を拝命。捜査三課、捜査一課で刑事畑を歩む。1980年代の未解決事件「グリコ・森永事件」「朝日新聞阪神支局襲撃事件」の捜査を担当。1997年の神戸連続児童殺傷事件では捜査一課長として現場を指揮し、解決に導いた。1998年、伊丹署長を最後に退職。最終職階は警視正。

目次

1章 神戸連続児童殺傷事件
「何かの間違いやないか」/直前に起きていたもうひとつの「少年事件」/「タンク山」で遺体を発見/学校殺死の酒鬼薔薇/編成を直訴した一課長直属の「特命班」/連続発生していた2つの「前兆事件」/注目された過去の「通り魔」事件/チャート図に掲載された「14歳少年A」の実名/神戸新聞社に送られた声明文/6人の幹部たちに限定した「捜査会議」/「異常な事件ほど単純に考えよ」/「黒いごみ袋の男」をめぐる過熱報道/少年Aを「シロにする」捜査/事件発生2週間前のトラブル/職務質問で確認された直径3ミリの「血痕」/ダンテ『神曲』に影響された作文/極秘に進められた早朝の任意同行/読めなかった少年Aの「手記」

2章 グリコ・森永事件
「広域重要指定事件」誕生の経緯/秘密主義で進められた捜査「広域重要指定事件」誕生の経緯/秘密主義で進められた捜査/「焼き切り」で割られていたガラス/大阪府警と兵庫県警の主導権争い/深刻な不祥事が続発していた兵庫県警/食品メーカーを標的にする「かい人21面相」/戦前に仕立てられた「黒オーバー」の謎/タイプライター購入者「山下」の追跡/「キツネ目の男」と7つの音声

3章 ノンキャリ刑事の青春  昭和事件簿1
人生を変えた「警察官募集」のポスター/「一粒の麦地に落ちて」/捜査三課の「スリ係」/逮捕できるのは「20人に1人」/わが子を操縦する「女スリ師」/「国鉄集団スリ事件」岡山グループを検挙/遅ればせながら「警部補」に昇進/北朝鮮工作員が上陸した「切浜事件」/部落解放同盟による「八鹿高校」事件

4章 亡き者たちのために  昭和事件簿2
警察庁広域重要指定112号事件/駅へと続いていく「ルミノール反応」/甲子園球場「アイドル野球大会」の群集事故/新・指紋照合システムによる事件解決「第1号案件」/特捜部長が語った「取り調べに必要なもの」/奄美諸島で遺体が発見された「編物教室女性殺人事件」/記憶に残る「生田警察官殺傷事件」「公葬までに犯人を検挙せよ」/捜査本部にかかってきた犯人からの電話

5章 朝日新聞阪神支局襲撃事件 「赤報隊」を追って
新聞社「デスク十戒」が示すもの/捜査打開を願う男が聞いた「天の声」/2種類の「赤報隊」犯行声明/休日の夜に響き渡った銃声/目撃された不審な「白のマーク2」/始動した朝日新聞の「特命チーム」/「警察庁エース」の本部長就任/「疑惑の中心地」からの肉声/神奈川県警による「共産党宅盗聴事件」の余波/「絶対にあっちゃいかん事件だ」/時効を前に朝日新聞からの「お願い」/なぜ「赤報隊」を名乗ったのか
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