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神の敷いた新たなルールの下で繰り返される、史上最大の自問自答。
神に、抗え。人間らしさって、なんだろう。
生きていくために、何を選択していけば良いのだろう。
神の敷いた新たなルールの下で繰り返される、史上最大の自問自答。
異色のディストピア青春小説。
※※※
西暦20XX年、全人類の夢に神が現れた。
曰く、死後の世界の環境保全のため、
「人間レベル」を導入することにした、と。
生前の善行によって個々のレベルが測定され、
死後の世界での待遇を決定する、というのだ。
以降、人類は
自身の考えや感情とは違う行動を選択せざるを得ない種となっていった。
世界は穏やかに混乱し、
「人間レベル」は人が純粋に生きることに対する足かせのように
人類を侵していったのだ。
善と偽善が入り乱れ、うまく泳ぐ者もいれば、生きにくさに溺れてしまう者もいた。
高校生の平野雄一はそんな世界に反感を抱き――。
ひとり、神に抗おうとしたのであった。