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カビの取扱説明書

990円(税込)
発売日2022年05月24日

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  • ISBN コード : 9784044007089
  • サイズ :文庫判    総ページ数: 272
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 10.4 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

食べるカビやスマホのカビなど、実は個性豊かな面々を楽しく紹介!

暗い、汚い、かび臭い――陰気なイメージのカビが、美食界では大ブーム! 
レストランで著者が見たものとは…。
ほかスマホや文化財に生えるカビなど、意外な一面に驚きつつ、かしこい付き合い方がわかる!
本書は2020年に弊社より刊行された書籍の文庫化です。
文庫化にあたり、カビをどう防ぐのかについての章を設け、実用的にも充実した内容となりました。

(章立て)第一章 食べるカビが大ブーム
第二章 カビの正体
第三章 思わぬところに生えるカビ
第四章 冷蔵庫・エアコン・洗濯機──家電のカビの今昔
第五章 カビ対策 一に乾燥、二に乾燥
第六章 石灰岩帯と山火事の後
第七章 カビは体にどのくらい悪いのか
第八章 ヒトとカビの闘い

著訳者プロフィール

●浜田 信夫:1952年、愛知県生まれ。農学博士。大阪市立自然史博物館外来研究員。京都大学薬学部卒業、同大大学院農学研究科博士課程修了。大阪市立環境科学研究所へ。住環境のカビについて研究し、住宅、エアコン、洗濯機などのカビの生態を解明。2012年より現職。長年にわたり、食品などに生えるカビについて市民からの相談も受けている。著書に『カビはすごい! ヒトの味方か天敵か!?』(朝日文庫)など。

目次

はじめに

第一章 食べるカビが大ブーム
東京の大人気熟成料理店にて
熟成肉に生えるカビ
発酵食品の起源
貴重な貴腐ワインを作るカビ
ビールの起源
こうじはコウジカビを繁殖させてできる
しょうゆとカビ
発酵食品と匂い
平安時代の醍醐とは
チーズ作りとカビ
チーズと伝統

第二章 カビの正体
森の中の微生物
カビと細菌
細菌研究の確立
環境と体内外の細菌の動態
地味な放線菌が脚光を浴びる
カビとキノコ
寄生と共生

第三章 思わぬところに生えるカビ
スマホになぜカビが
文具とカビ
レンズとカビ
窓のサッシと飛行機の燃料タンク
吹奏楽器とカビ
木管楽器と金管楽器
なぜそんなに金管楽器にカビが多いか?

第四章 冷蔵庫・エアコン・洗濯機──家電のカビの今昔
3種の神器
冷蔵庫は飲み物を冷やすためだった
カビ入り氷が出てきた!
冷蔵庫にはカビが飛んでいる
なぜ高温、乾燥する食洗機にカビが?
食洗機のカビ汚染は型式で大きく異なる
エアコンの登場
エアコン病とカビ被害
エアコンのカビの予防策
ヒトと進化するエアコン
ショッキングな洗濯機のカビ汚染
テレビでモザイクまでかけられたカビ
乾燥機付きの洗濯機でも……

第五章 カビ対策 一に乾燥、二に乾燥
住まいとカビ
カビ被害の多い寝室
浴室と乾燥
冬のカビ対策
住居の立地も大切
洗濯機と乾燥
衣類の乾燥と除菌
エアコンのカビ対策

第六章 石灰岩帯と山火事の後
水回りにいるカビはどこから来たの?
思いがけない発見
美しいカビとの出会い
鍾乳洞のコウモリとカビの意外な関係
奈良の鍾乳洞にて
各地の洞穴のカビ調査
動物の糞に生えるカビ
大火事とアカパンカビ
赤くないしパンにも生えない
山火事と樹木及びキノコ
関東大震災でも発生したアカパンカビ

第七章 カビは体にどのくらい悪いのか
食品のカビ毒
キノコの毒性
どのカビがヤバい?
アフラトキシン
アオカビとアカカビとその毒性
幻覚作用のあるカビとキノコ
室内塵と白癬菌
ペットと白癬菌
放射線とキノコとカビ
話題になったブラックモールド
住宅のカビ被害の後日談
湿っぽい布団
室内塵のカビとダニ
いつから室内のダニやカビは問題になったか

第八章 ヒトとカビの闘い
空気がきれいになって地衣類が復活
瓦と地衣類
食器とカビ
柿渋と漆
文化財をカビから守れ
世界の遺跡の劣化
ラスコーの洞窟壁画と敦煌の洞窟壁画
高湿度の日本で乾燥に強いカビが繁殖
高松塚古墳とキトラ古墳の壁画
高松塚古墳でのカビとの闘い
人的影響の除去
正倉院がお手本

あとがき