その勇者、虚ろにつき 勇者は少女を救えない

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その勇者、虚ろにつき 勇者は少女を救えない

イラスト: 村 カルキ
1,430円(税込)
発売日2022年12月28日
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  • ISBN コード : 9784040748191
  • サイズ : B6判 総ページ数: 288ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 128 × 182 × 18.5 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

その勇者を召喚してはならなかった――間違ってしまった勇者召喚の悲劇!

剣と魔法の世界、魔王との戦争に明け暮れる同盟四国の一国、ノル国は国秘とされる召喚魔術により、現代世界より呼び寄せた勇者で魔王を倒そうとする。しかし、現れた勇者は魂が空洞の殺人鬼だった――。魔王に浸食されつつある国を救うため、異世界から勇者を召喚したノル国だったが、何を間違ったか、人間の心を置き去りにした怪物を召喚してしまった。「勇者」の名はカゲイ・ソウジ。彼は物事の判断を自分の中での、理由なき決めごとの結果に従う。そこに理屈は存在しない。召喚後、青空の下で姫を殺め兵士たちを抹殺し、城を颯爽と出ていくが、その理由も「晴れていたら殺す、曇天なら生かすと決めていたから」でしかなかった。そんなソウジは森で奴隷の少女ミトスに助けられ、成り行きで行動をともにすることに。ミトスとの道程には、しばし穏やかな時間が流れるが、それもつかの間、「攪拌者(ミキシング)」と名付けらられたソウジには、勇者抹殺の命を受けた強力な追手が迫っていた……。運命に妥協なき! 唯一無二のソリッド・ダークファンタジー。

著訳者プロフィール

●パイルバンカー串山:本作で書籍デビュー。他作品にコミカライズ連載中の「貴族令嬢がジャンクフード食って「美味いですわ!」するだけの話」がある。

目次

第一章 雲ひとつ無き、青空の下で/第二章 追う者たち/第三章 私は人間だ/第四章 それを恋と呼びことを、少女はまだ知らない/それが幸福だとは、勇者は知ることができない/エピローグ 勇者は少女を救えない
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