先住民から見た世界史 コロンブスの「新大陸発見」

先住民から見た世界史 コロンブスの「新大陸発見」

1,276円(税込)
発売日2023年05月23日

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  • ISBN コード : 9784044007577
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 320ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 12.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

殺戮、奴隷化、疫病による大量死――先住民の悲劇とグローバル化のはじまり

コロンブスが15世紀に持ち帰った中南米原産のトウモロコシや、その後に伝わったジャガイモは、ヨーロッパの人口増加に大きく貢献した。他方、アメリカ大陸へ持ち込まれた疫病は、先住民の急激な人口減少を引き起こす。世界の食卓を豊かにした作物の伝播は、のちに「コロンブスの交換」と呼ばれるが、先住民にとっては略奪や侵略に他ならなかった。南米アンデスをフィールドに農学と人類学を研究する著者が描く、もう一つの世界史。

(本書は、『コロンブスの不平等交換 作物・奴隷・疫病の世界史』(角川選書、2017年刊)を、再構成・加筆・改題のうえ、文庫化したものです。)

著訳者プロフィール

●山本 紀夫:1943年、大阪府生まれ。京都大学大学院博士課程単位取得退学。 国立民族学博物館名誉教授。 農学のちに人類学を専攻し、農学博士(京都大学)、博士(学術、東京大学)。1968年の学生時代からアンデスを中心に、ヒマラヤ、チベット、エチオピアなどの高地で50年あまりにわたって、環境と人間の関係の人類学的調査・研究に従事。著書に『ジャガイモのきた道 文明・飢饉・戦争』(岩波新書)、『トウガラシの世界史――辛くて熱い「食卓革命」』『高地文明――「もう一つの四大文明」の発見』(中公新書)など多数。

目次

まえがき 

第一部 ヨーロッパに与えたもの 
 第一章 トウモロコシ――コロンブスが持ち帰った穀類 
 第二章 トウガラシ――世界各地の食文化をになう 
 第三章 ジャガイモ――ヨーロッパの飢えを救う 
 コラム1 コロンブスより前に海を渡った栽培植物 
 
第二部 先住民にもたらされた災厄 
 第四章 サトウキビ――砂糖の生産と奴隷 
 第五章 馬と牛――生活を破壊したヨーロッパの家畜 
 第六章 天然痘――先住民の凄惨な悲劇 
 コラム2 ラテンアメリカ音楽の誕生 

終 章 コロンブスの功罪 

あとがき 

初出

参考文献
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