2018年4月19日にPlayStation®4&PlayStation®Vitaで、RPG『メタルマックス』シリーズ最新作となる『メタルマックス Xeno(メタルマックス ゼノ)-滅ぼされざる者たち-』(以下『メタルマックス Xeno』)がリリース。本作の魅力に迫るべく、マリア役を演じた、声優・たかはし智秋さんと、トニ役を演じた同じく声優の石飛恵里花さんに『メタルマックス Xeno』の魅力をはじめ収録現場の裏話などを伺った。
石飛 『メタルマックス』は、歴史あるゲームですのでもちろん名前は知っていました。しかも今回、私が担当するトニは、本作のヒロインということもあり、お話をいただいたときは本当に嬉しくて声をあげて驚いてしまいました。ですから当時のことは鮮明に覚えています。
たかはし 私は、出演のオファーをいただいたのは収録の1年以上前なんです(笑)。しかも本作のプロデューサーである河野さんに「『メタルマックス』シリーズにおいて、マリアは他のキャラクターと一味違う重要なキャラクターなので、その歴史や位置付けを事前にお話しさせていただきたい」と言われて、角川ゲームスさんのオフィスに打ち合わせに行ったんです。
石飛 え!めちゃくちゃ早いですね!しかも直接会社に(笑)?。
たかはし ええ(笑)。もちろん『メタルマックス』シリーズの存在は知っていましたが、私の担当したマリアは、過去の『メタルマックス』シリーズでトラウマ級の衝撃的な最期をとげて、多くのファンの胸に刻み込まれた『メタルマックス』を代表する人気キャラクターですので、そういう意味ではハードルが高くて責任重大だなと感じました。でもそのぶん演じがいもありましたね。
1991年5月24日にファミリーコンピュータで第一作『メタルマックス』が発売されて以来、既存のファンタジーRPGとは一線を画す独特な世界観と、戦闘に戦車を使用するという硬派なゲームシステムで根強いファンから親しまれてきたシリーズ。 その最新作である『メタルマックス Xeno』は、新生『メタルマックス』ともいえる作品で、人類滅亡寸前の“真・世紀末”の東京“デストキオ”を舞台に、近未来の最新テクノロジーの残された科学の砦”アイアンベース”へとたどり着いた主人公タリスと仲間たちの闘いが描かれる。
石飛 今回の『メタルマックス Xeno』の収録はひとりでブースに入っての収録でした。ですから、主人公のタリスとの恋愛シーン(掛け合いシーン)のセリフが難しかったです。タリスがどのような雰囲気で話しているかがわからないので、私ばかり熱い想いが出て、お互いのセリフに温度差がありすぎたらどうしようって(笑)。
石飛 収録時は、まだゲーム画面は完成していなかったので、事前にいただいたイラストを見て役作りをしました。トニちゃんを演じるにあたって、印象に残っているセリフは「・・・処女」というワードですね(笑)。台本に何度も「処女」というセリフが出てくるので、一生分の「処女」って言葉を言ったんじゃないかな (笑)。
本作の主人公で、かつて仲間や実の母、育ての親の仇である超巨大モンスターへの復讐を誓った青年。左腕には未知のテクノロジーが使用された義手を持つ。
たかはし 一生分の「処女」(笑)。
石飛 はい(笑)。でも、詳しくはプレイしていただいてのお楽しみなのですが、人類絶滅寸前で、このセリフが出てくる物語の必然性もありましたので、「こんなに“処女”って言うことは、この先一生無いだろうな」と思いながら収録しました(笑)。
たかはし ゲームでそのセリフを聞くの楽しみ(笑)!ちなみに、私は収録の日に少しだけゲームが動くところを見させていただきました。開発スタッフさんが一番最初にマリアのグラフィックを作っていらっしゃったそうで(笑)。
石飛 開発スタッフのマリア愛がすごい!(笑)。
たかはし ですから、他の出演者の方々と比べて、私はキャラクターをイメージしやすかったです(笑) 。そして、実際にマリアを演じてみて、”恋愛に関してどストライクな下ネタが飛び交う中で、それを意にも介さず、情熱的にアドバイスするシーン”などが、とても印象的でした(笑)。
石飛 トニちゃんのイラストをいただいたときの第一印象は、いかにも清楚でおとなしい子なのかなと思いました。ただ、台本をいただいて、よく読んでみると、言うときはズバズバ言う”芯の強い子”で見た目とのギャップがあるキャラクターだなと思いました。
たかはし マリアの第一印象は見た通りの(セクシーな)キャラクターで、なぜ私にお話が来たのかも、すぐ察しました(笑)。マリアは”セクシーで姐御肌なお姉さん”という面もあるのですが、”深い傷を負っていてその傷をおして戦っている”という面があって…。『メタルマックス2』ではマリアが亡くなってしまうのですが、そんな彼女が生き返ったような、重みを感じられる役作りをしました。
『メタルマックス Xeno』には、マリアやトニ以外にも、失われた知識を追い求める美しきイケメンメディック・ミサキ(CV.小林ゆう)ミュートと呼ばれる亜人間・イティカ(CV.山岡ゆり)、女性型アンドロイド・ポM(CV.立花理香)など、真・世紀末感のあふれる魅力的なキャラクターが登場する。
学者肌の知的な戦士、ミサキ。
天涯孤独の身の上の美少女、イティカ。
アイアンベースに配備された女性型アンドロイド、ポM。
石飛 断然、ヨッキィですね!!
たかはし 反応速い(笑)!
石飛 ヨッキィはトニちゃんに片想いしてるメカニックの男の子なんですが、ふたりの関係がすごくいい感じなんですよ! ヨッキィはとにかく「トニちゃん大好き!」なんですけど、トニちゃんがまったく眼中になくてあしらわれちゃうんです。だけど、そんな二人の関係がとっても愛らしくてかわいいんですよね(笑)。ヨッキィは、セリフも動きもとにかくかわいくて(笑)。きっと女の子から絶大な支持を得ると思います!ふたりの絡みは面白いので、ヨッキィの反応もトニちゃんのあしらい方もそこはぜひ見ていただきたいです!
たかはし わたしは、役柄的に好きなのはジンゴロウさんですね!こういうメカおじいさんが、作品を盛り上げてくれるんですよ!一人称が「ワシ」の(笑)。陰ながらに支えてくれる人がいるからこそ、このような”バトルもの”の主人公たちは安心して戦えるんでしょうね。
戦災孤児として拾われ、アイアンベースで生まれ育った生存者。アイアンベースではメカニックとして活躍する。トニへの恋心を抱いている。
戦車の整備の腕は天下一品のエンジニア。ヨッキィの師でもある。
石飛 私は断然ハンターになって戦車でモンスターと戦いたいですね!この世界(真・世紀末)を一番楽しめるし、充実感がありますよね!アイアンベースで隠れて暮らすのもいいのですが、私は外に出たくなると思うので。第一線で戦いたいです(笑)。
たかはし 私は逆にアイアンベースで料理を作りたいかな(笑)。
石飛 えー?なんでですか?
たかはし 機械音痴ですし、戦車に乗ってもほとんどなにもできないと思うんです(笑)。だから真・世紀末でも、平和な世界になることを祈りながら、料理をしてフツーに暮らしたいです(笑)。実は料理…苦手なんですけどね(爆笑)。
『メタルマックスXeno』の舞台となるのは砂漠化したかつての東京、”デストキオ”。砂漠には様々なモンスターに加え、人類根絶を狙う危険な新種のモンスター”SoNs(サンズ)”もうごめき、大半の人類は死に絶えている。主人公タリスたちの本拠地となる”アイアンベース”は最高峰の人類科学の粋を集めて建設された基地。タリスたちはここで生活し、機体の整備や装備を整え出撃する。
石飛 コンセプトはかわいい戦車!砲台にハートが書いてあって、ピンク色でラメが入ってます (笑)。砲台は前後に付いていて弾が永久に発射できるんです!あと、車内でくつろぎながらテレビを観たいので、大きめのアンテナが付けています。引きこもって暮らしていけるような戦車になっています(笑)。
たかはし 私はジュークボックス戦車です!コインを入れると曲が流れて、音で攻撃できるんです。強い歌、弱い歌とかバリエーションがあったら面白そうですよね。この戦車のアイデアが実現すれば、私たちのキャラソンCDも出せますし!(笑)。
石飛 たしかに!もうたかはしさんの戦車もキャラソンCDも出しましょう(笑)!
たかはし この戦車に乗っていたら”バトルは音ゲーになってしまう”、というのも面白いと思います(笑)。
『メタルマックス Xeno』にはシリーズ第一作『メタルマックス』から登場し続けている”Rウルフ”をはじめ、様々な戦車が登場する。バトルでは、モンスターに対し先制攻撃を仕掛けることができる“射撃”や、エンジンのエネルギーを使用し戦車を保護する”ETシールド”を駆使しつつ、デストキオを生き抜くことになる。また、本作では戦車のカスタマイズが更に充実、自分だけの戦車で真・世紀末を戦うことができる。
石飛 『メタルマックス Xeno』はストーリーがとってもユニークなのでぜひプレイしていただきたいです。私は普段ゲームプレイをしていてもストーリーを飛ばしちゃったりするんですが 、改めて『メタルマックス Xeno』を遊ぶ時はしっかりとストーリーを楽しみながら遊びたいと思っています!あとはキャラクター同士の恋愛模様や友情物語にも注目していただきたいですね!
たかはし 世界観やグラフィック、戦車のカスタムも強化されて、バトル好きや戦車好きが楽しめる要素が詰まっていますので、新しく『メタルマックス』を知った人もシリーズのファンの方にも親しめる作品だと思います。独特の世界観にどっぷりひたって楽しめる作品になっていると思いますのでぜひプレイしてみてください!