- ISBNコード
- 9784044069063
- レーベル
- 角川ソフィア文庫
- 商品形態
- 文庫
- サイズ
- 文庫判
- 商品寸法(横/縦/束幅)
- 105 × 149 × 11.0 mm
- 総ページ数
- 288ページ
日本人と富士山の心の関わりを知る、富士山文学鑑賞の決定版!
日本人は富士山に何を感じ、どう心を動かされ、表現してきたのか。文学と自然との関わりに心を寄せる中世文学の泰斗が、『万葉集』『竹取物語』から、松尾芭蕉や小林一茶の俳句、夏目漱石や太宰治などの現代文学まで50作品余を解説する。想像の世界でその美しさを感じることのできた古えの人々と、文明の恩恵によって富士山を見られるようになった現代人。それぞれの心にある「富士山」にふれる、富士山文学鑑賞の決定版。
目次
第一章 古人の信仰と想い
一 『常陸国風土記』「聖徳太子伝説」「役行者伝説」 伝説の誕生
二 『万葉集』 歌い継がれる国の鎮め
三 都良香の「富士山記」 火山活動の情報
四 『古今和歌集』 燃ゆる思いは噴火の煙
五 『伊勢物語』 時知らぬ山
六 『竹取物語』 帝のとどかぬ想い
七 『更級日記』 地元の信仰と奇譚
八 藤原俊成 鳴沢論議
九 西行 風になびく富士の煙
第二章 動乱の中世
一 『平家物語』・頼朝と曾我兄弟・『吾妻鏡』『富士の人穴』 富士の裾野物語
二 実朝・後鳥羽院・定家と『新古今和歌集』『金槐和歌集』他 夏富士・雪富士
三 『海道記』『東関紀行』と雅経の歌 旅の富士
四 阿仏尼・後深草院二条と『十六夜日記』『とはずがたり』他 煙の絶えた峰
五 宗良親王『李花集』 富士のねの煙
六 能「富士山」「羽衣」 天女の舞う山
七 足利義教の富士遊覧 将軍の眺めた雪の峰
八 万里集九『梅花無尽蔵』・紹巴『紹巴富士見道記』 富士山大旅行の時代
第三章 江戸と紀行
一 林羅山『丙辰紀行』 富士山の漢詩選
二 仮名草子『竹斎』『東海道名所記』 灸のつぼの富士三里
三 芭蕉・蕪村・一茶 深川・浅草の富士
四 『仮名手本忠臣蔵』 悲恋の女たちの道行
五 『帰家日記』『庚子道の記』 富士を見る才女たち
六 賀茂真淵・江戸派歌人と『岡部日記』『悠然院様御詠草』他 隅田の富士
七 本居宣長『鈴屋集』・香川景樹『中空の日記』 孤独な旅の慰め
第四章 近代日本を映す
一 正岡子規『竹乃里歌』『寒山落木』他 富士見る旅は羨まし
二 夏目漱石『虞美人草』『三四郎』 近代日本の文明批評
三 徳冨蘆花・泉鏡花と『冨士』『婦系図』他 逗子の海辺より
四 北原白秋『雲母集』『観相の秋』他 妻と見た夜明けの富士
五 斎藤茂吉『赤光』他 宮益坂の富士
六 若山牧水『海の声』『山桜の歌』他 涙はてなし 汝を仰ぎて
七 近代詩 草野心平『富士山』・小野十三郎『重油富士』
八 太宰治『富嶽百景』 月見草がよく似合ふ
九 武田泰淳『富士』と、百合子の『富士日記』
あとがき
一 『常陸国風土記』「聖徳太子伝説」「役行者伝説」 伝説の誕生
二 『万葉集』 歌い継がれる国の鎮め
三 都良香の「富士山記」 火山活動の情報
四 『古今和歌集』 燃ゆる思いは噴火の煙
五 『伊勢物語』 時知らぬ山
六 『竹取物語』 帝のとどかぬ想い
七 『更級日記』 地元の信仰と奇譚
八 藤原俊成 鳴沢論議
九 西行 風になびく富士の煙
第二章 動乱の中世
一 『平家物語』・頼朝と曾我兄弟・『吾妻鏡』『富士の人穴』 富士の裾野物語
二 実朝・後鳥羽院・定家と『新古今和歌集』『金槐和歌集』他 夏富士・雪富士
三 『海道記』『東関紀行』と雅経の歌 旅の富士
四 阿仏尼・後深草院二条と『十六夜日記』『とはずがたり』他 煙の絶えた峰
五 宗良親王『李花集』 富士のねの煙
六 能「富士山」「羽衣」 天女の舞う山
七 足利義教の富士遊覧 将軍の眺めた雪の峰
八 万里集九『梅花無尽蔵』・紹巴『紹巴富士見道記』 富士山大旅行の時代
第三章 江戸と紀行
一 林羅山『丙辰紀行』 富士山の漢詩選
二 仮名草子『竹斎』『東海道名所記』 灸のつぼの富士三里
三 芭蕉・蕪村・一茶 深川・浅草の富士
四 『仮名手本忠臣蔵』 悲恋の女たちの道行
五 『帰家日記』『庚子道の記』 富士を見る才女たち
六 賀茂真淵・江戸派歌人と『岡部日記』『悠然院様御詠草』他 隅田の富士
七 本居宣長『鈴屋集』・香川景樹『中空の日記』 孤独な旅の慰め
第四章 近代日本を映す
一 正岡子規『竹乃里歌』『寒山落木』他 富士見る旅は羨まし
二 夏目漱石『虞美人草』『三四郎』 近代日本の文明批評
三 徳冨蘆花・泉鏡花と『冨士』『婦系図』他 逗子の海辺より
四 北原白秋『雲母集』『観相の秋』他 妻と見た夜明けの富士
五 斎藤茂吉『赤光』他 宮益坂の富士
六 若山牧水『海の声』『山桜の歌』他 涙はてなし 汝を仰ぎて
七 近代詩 草野心平『富士山』・小野十三郎『重油富士』
八 太宰治『富嶽百景』 月見草がよく似合ふ
九 武田泰淳『富士』と、百合子の『富士日記』
あとがき