新訳 茶の本 ビギナーズ 日本の思想

新訳 茶の本 ビギナーズ 日本の思想

訳者: 大久保 喬樹
デザイン: 谷口 広樹
748円(税込)
発売日2005年01月25日

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  • ISBN コード : 9784043093038
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 272ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 10.5 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

日本文化の独自性を詩情豊かに語る

「茶道」の精神を通して、日本の暮らしの哲学を紹介した『茶の本』の全訳と、東洋文明の流れをたどった『東洋の理想』(抄訳)の代表作を、読みやすい訳文と平易な解説で収録。また、美術への情熱やバネルジー夫人との恋など、エピソードと証言で岡倉天心の生涯を綴った読み物風伝記を付載。この1冊で天心の思想を理解し、天心という人間を知ることができる。思想家・天心の人と思想の入門書。〈目にやさしい大きな文字〉

目次

まえがき──『茶の本』の新訳にあたって

第一章 茶碗にあふれる人間性
  さまざまな文化が凝縮された茶
  東洋と西洋は互いに誤解を解かねばならない
  西洋はどのように茶を受け入れてきたか
  一杯の茶を──荒廃した現代世界の再生を待ちながら

第二章 茶の流派
  茶の三段階──団茶、抹茶、煎
  『茶経』──文化としての茶の誕生
  日本において茶は完成される

第三章 道教と禅
  茶は道教を根底とする
  絶対は相対にほかならない
  道教から禅へ

第四章 茶 室
  異端の建築
  茶室は禅の精神の結晶である
  好き家──好みの家

第五章 芸術鑑賞
  琴には琴の歌を歌わせよ
  謙譲の心で芸術を鑑賞する
  芸術への敬意
  鑑賞者の器量
  現代芸術の意義

第六章 花
  花への哀歌
  花をいつくしむ
  花を生けるとは
  華道の歴史
  茶と花

第七章 茶人たち
  茶人がもたらしたもの
  茶人の死

東洋の理想
  序 章  理想の広がり
  終 章  展 望

 《解説ノート》
   第一章
   第二章
   第三章
   第四章
   第五章
   第六章
   第七章
   序章
   終章

エピソードと証言でたどる天心の生涯
   幕末開港地生まれの国際人
   十四歳で東京大学第一期生、十六歳で学生結婚
   エリート文部官僚の伝統日本美術擁護運動
   東京美術学校の創設
   中国への旅──文明風土の発見
   凋落の始まり
   美術学校長非職と日本美術院の創設
   日本画革新運動と同時代西欧前衛芸術
   インド巡礼
   五浦の発見
   アメリカへ
   同志たちの死と自身の死の予感
   バネルジー夫人との最後の恋
   詩劇『白狐』──故郷日本の幻
   終 焉

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あとがき
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