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仁義礼智忠信孝悌の玉を持つ八犬士の活躍を描く、江戸伝奇小説の傑作!
「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の文字を刻んだ玉と、牡丹の花の形に似た痣を持って生まれた八人の男たちは、数奇な運命をたどりながら同じ境遇の義兄弟の存在を知る。この八犬士たちが、不思議な玉に導かれながら困難を乗り越え出会うまでの前半と、母の国を守るために里見家の家臣として戦う後半からなる98巻106冊の大長編伝奇小説を、29のクライマックスとあらすじで再現した『八犬伝』入門!著訳者プロフィール
●石川 博:1957年生まれ。山梨県出身。慶応義塾大学卒業。駿台甲府高等学校教諭。山梨郷土研究会理事。専門は近世文学。
目次
(九回)義実、飼い犬の八房に冗談を言う
(十三回)伏姫の自害と飛び散る八つの玉
(十九回)信乃の不思議な玉
(二十回)額蔵も玉を持つ
(二十九回)額蔵と道節の戦い
(三十一回)芳流閣の戦い
(三十二回1)犬士見八の出自
(三十二回2)犬士小文吾の出自
(三十七回)丶大法師が玉の由来を語る
(四十三回)額蔵の危難を三犬士が救う
(五十回)やす平と音音の婚姻の場に五犬士が揃う
(五十七回)犬坂毛野が対牛楼の仇討ちを語る
(六十回)現八、庚申山で妖怪を退治する
(六十五回)にせの一角が倒され角太郎は真実を知る
(七十一回)夏引らの悪事が露見する
(七十七回)荘介、小文吾と巡り合い、賊を倒す
(八十二回)毛野、仇を討つために犬士と別れる
(九十二回)毛野、仇を討つ
(九十五回)七犬士集結
(百三回)犬江親兵衛、義成の危機を救う
(百二十一回)親兵衛、素藤と妙椿を追い詰める
(百二十七回)八犬士集結
(百四十六回)親兵衛、虎を射る
(百五十三回)作戦に加わるよう丶大を説得する
(百六十四回)行徳口での小文吾の活躍
(百六十六回)国府台での戦いで猪を使う
(百七十七回)毛野、五十子城に入る
(百八十勝回中編)犬士の持つ玉の文字が消える
(百八十勝回下編大団円)八犬士、忽然と消える
解説
I 『八犬伝』で馬琴が伝えたかったこと
II 『八犬伝』の出版
III 作者馬琴
IV もっと『八犬伝』について知りたい方へ
付録
登場人物小辞典
コラム 目次
『八犬伝』はどれくらい読まれたのか?
坪内逍遙の『八犬伝』評
口絵の意味
『八犬伝』の表記
八犬士の出典
名詮自性
曲亭馬琴か滝沢馬琴か
<画像>
義実、飼い犬の八房に冗談を言う(九回)